ピーチ、3タミから1タミに出戻り!
LCCのピーチが、冬ダイヤがスタートする2020年10月25日に成田空港の使用ターミナルを、現状の第3ターミナル(LCC専用ターミナル)から、第1ターミナルへと変更するコトを発表しました。
元々、成田空港のピーチの使用ターミナルは、2019年10月まで第1ターミナルだった訳ですが、同じANA傘下のLCCであるバニラエアを統合した際に、バニラエアが使用していた第3ターミナルへと移転していました。
なので、約1年で元に戻ると言うコトになります。
再移転後は、国内線は依然と同様の南ウイングの1階にチェックインカウンターを設けるとのコトですが、国際線については、現状、未定とのコトで、決まり次第、随時、発表するとのコト。
再移転の理由としては、元々、ピーチは関空を拠点に国際線の路線展開を、積極的にしていましたが、新型コロナウイルスの影響もあり、今後は、国内線の中でも成田発着路線の拡充を目指す方針でいる。
既に2020年8月1日には、成田~釧路・宮崎の2路線を新規で開設するコトが決定しており、これで成田からの国内線は10路線になる。
今後の事業拡大を見据えて、ターミナルを移すと言う判断をしたとのコト。
1タミ移転デメリットは?
さてここで気になるのは、メリットとデメリット。
まずメリットとしては、第3ターミナルだと駅から10~15分程度の時間が必要なのに対して、第1ターミナルであれば、駅直結。
エスカレーターを上がるだけで、チェックインカウンターに到着出来ると言うのは、荷物が大きくなりがちな空の旅では有り難いところ。

また羽田や関空が国際線網を拡充してきたとは言え、まだまだ成田は日本の玄関口。
これから海外旅行が復調してきた際も、第1ターミナルに拠点を持っておけば、国内~国際線の乗り換えは不便しないと言うのも、やっぱり大きいですね。
さらに第3ターミナルは、やっぱりお店が少なかったりします。
それは制限区域内も区域外も。
それに比べ、第1ターミナルはお店も充実しているので、仮に乗換などで時間が余っても、困るコトがないと言うのは、利用者としては有り難いところです。
1タミ移転でデメリットもある!
一方のデメリットとしては、まずは運賃面。
成田空港は第1・2ターミナルと第3ターミナルで旅客サービス施設使用料などが異なります。
成田空港ターミナル施設使用料 | |||
国際線 | 第1・2ターミナル | 出発 | 2,660円 |
第3ターミナル | 出発 | 1,570円 | |
国内線 | 第1・2ターミナル | 出発 | 450円 |
第3ターミナル | 出発 | 390円 | |
第1・2ターミナル | 到着 | 450円 | |
第3ターミナル | 到着 | 190円 |
*国際線の到着時の使用料は必要なし
*全て大人の料金
*国際線は旅客サービス施設使用料+旅客保安サービス料
*国内線は旅客サービス施設使用料
国内線であれば、そう大した差はない様に思うのですが、仮に国際線で出発となると、大人1人あたり1,000円は違うと言うコトになります。
値段を気にしがちなLCCですから、家族旅行で考えると、案外、差が出る形になる訳ですね。

また国内線で見ると、第1ターミナルの元の場所に戻るとするのであれば、かなりしょぼい場所にあります(↑の写真が、1タミ時代のチェックインカウンターの様子です)。
確かに便利な場所にはあるのですが、今後、路線が増えて来ると、多客時などに対応できるのだろうか…と言う場所。
そもそも成田の第1・2ターミナルは国内線がそこまで想定された造りになっていませんからね。
制限区域内も、地方の空港の方が充実しているのでは?と言いたくなるレベル。
今後の拡大には期待したいけれど…
個人的な感想で言えば、国内線を増強すると言うのであれば、デメリットでしかないかな…と。
国際線であれば、確かにターミナル使用料などは格段に上がりますが、免税店も豊富になるので、メリットも肌で感じられるのですが、国内線であれば、そんなにメリットを感じないかな…と。
そもそもバスだったら第3ターミナルでも経由する便があるので、不便でもないですし、もう1タミの国内線カウンターがショボいのに、それでいて使用料が上がる訳ですから。
なので、今一つ、“なぜ、今更?”と言う感じ。
ANAからの何かがあったのかな?
ついそう思わざるを得ない部分がある気がしますが。
ま、ターミナルを移転させるぐらいですから、今後の成田発着の国内線新路線には、もっと期待したいところではありますが。
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