スカイマーク、下地島線開設へ!

政策コンテスト枠って、そもそも何?

国土交通省が、羽田空港の国内線発着枠における「政策コンテスト枠」の配分を発表しました。

これは「羽田空港発着枠政策コンテストの評価等に関する懇談会」での評価結果に持つ基づくモノ。

そもそもこの「政策コンテスト枠」。
あまり良く分からない感じがします。

ってか、何だよ、それって感じも。

国交省の資料だと、“地域と航空会社とのパートナーシップを通じて地域航空ネットワークの維持・充実を図る”のが目的らしいです(詳しくは、コチラ)。

要するに、航空会社だけでなく、地域と連携して地方路線を運航するなら、枠を優遇すると言うコト。

現状、3枠が設定されていて、

・羽田~山形(JAL)
・羽田~鳥取(ANA)
・羽田~石見(ANA)

が運航されており、2020年3月28日配分規定の期限を迎えました。

今回の改定で、2枠が新たに加わり、合計で5枠が用意されており、7空港からの応募があったとのコト。

具体的に応募したのは、

・三沢空港(青森:JAL運航)
・大館能代空港(秋田:ANA運航)
・山形空港(山形:JAL運航)
・鳥取空港(鳥取:ANA運航)
・石見空港(島根:ANA運航)
・佐賀空港(佐賀:ANA運航)
・下地島空港(沖縄:スカイマーク運航)

結果的には、以下の通りで評価順位が出ました。

1位:鳥取空港 1225点
2位:石見空港 1192点
3位:山形空港 1163点
4位:大館能代空港 1033点
5位:三沢空港 997点
6位:下地島空港 994点
7位:佐賀空港 918点

発着枠は5枠なので、順当に行くと、1位の鳥取から5位の三沢までが当確と言うコトになりますが、三沢と6位の下地島の総得点が僅差であったので、1年間、両者でトライアル運航を行い、その実績について再度、評価を行い、1枠の最終的な配分先を決定するとのコト。

と言うコトで、スカイマークによる羽田~下地島線が開設されるコトになりました~!

羽田~下地島線、開設へ!

現在、発着する路線が新型コロナウイルスの影響で、全便運休になっており、空港ターミナル自体が休業になっている下地島空港ですが、国内線はジェットスター・ジャパンのみが就航しているだけと言う状態。

そこにスカイマークが入って来るコトになり、現時点では、早ければ2020年10月25日の冬ダイヤ初日から就航が可能になります。

さらにジェットスター・ジャパンの首都圏線は成田線なので、羽田線は初就航と言うコトになりますね。

就航に際して、宮古島市などの地元自治体が、就航後3年間は、路線の立ち上げと路線維持に関わる支援金をスカイマークに対して支払うとのコト。

個人的には…

共倒れにならなければいいけれど(寧ろ、スカイマークよりもジェットスターが路線を維持できるかどうかが心配)。

でも、羽田便が就航すると言うのは、やっぱり大きなインパクトだとは思いますね。

 

得点結果をスルーするって、そもそもアリ?

それにしても…

そもそもこの「政策コンテスト枠」って、必要なのかな…と言う感じも。

有識者によって評価が得点化されて、それが順位になって、枠が配分される訳ですが、僅差だろうが何だろうが、その結果で配分すべきであって、トライアルって何だよ…と。

僅差だから…と、1年のトライアルだろうが枠を作るのであれば、もう恣意的にどうにでもなってしまう訳では?と。

だってそもそも“僅差”と言われても、1000点近くの点数を争っていた訳ですから、20点ぐらいでも“僅差”と捉えようともするコトも出来ますし、仮に5~7位の得点差が10点以内だったら、どうしていたんだろ…とすら。

出した結果をうっちゃる様な有識者会議って、何なんだろう…

少なくとも、得点化と言う分かりやすいスタイルで出した自分たちの結果を、自分たちで否定したと言う感じにしか思えない。

チャンスを与えるコトは、もちろん、大事。
特に貴重な羽田の発着枠ですからね。

でも、評価は評価だし、結果は結果だと思うのですが。

さらに言えば、上位の路線は、2014年から「政策コンテスト枠」で就航していた訳です。

この枠で需要が確認されたのであれば、通常枠に移行するべきなのでは?と。

逆に言えば、「政策コンテスト枠」で就航していて、実績がある路線は、極めて優位な状態からのスタートになるだけの様に思えてくるのだけれど、もう、どうなの?と言う感じ。

羽田~下地島空港線の開設は、嬉しいニュースではありますが、ちょっと腑に落ちないなぁ…とも。

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