食は安いけれど、オマーン料理って何だろう?
オマーン。
なかなか日本に馴染みの深い国と言う訳ではないから、あまりイメージが浮かばない人も多いかとは思うけれど、中東のアラビア半島の「角」の部分に位置している国。
首都・マスカットも海に面した街。
なので、魚介類を食べるコトも出来るし、買うコトも出来る。
でも、実際にマスカットにいると、「オマーン料理って、何だろう」と言う気になる。
いや、正確にはオマーンだけでなく、中東全域で言えるのかも知れないけれど、特にオマーンは、その立地が影響しているのだとは思うけれど、アラブ圏でありながら、インド料理も豊富だし、アフリカ料理からの流れも感じる。
色々と、ミックスされた感じ。
これが日本で生まれ育った身としては、ちょっと分かりにくい。
日本にいると、「日本料理」と言うのは、容易に想像が出来る。
もちろん、「ラーメン」だとか「カレー」だとか、外国の料理が日本でアレンジされて、最早、日本料理の域に達しているモノもあるけれど。
お隣の韓国だって、中国だって、それぞれに固有の料理がある。
じゃぁ、「オマーン料理」って?
そんな気になる。
朝はダールカレー。
ボクが行ったお店は、大体、0.3~0.5OMR(約84~140円)。
物価が比較的高いオマーンだけれど、食事は外食でもそこまで高くなく、その中でも朝食はかなりお手頃に食べられた。
庶民的なお店でしか食べていないから、大体、朝はダールカレー。
美味しいから別に文句はナイんだけれど、オマーンの人も、朝はダール、食べる人が多いのだろうか…
昼から夜に掛けては、ビリヤーニが一番お手頃と言うか、多くのお店で食べられた。
チャイを付けて、1.0OMR(約280円)辺りが主流となる金額だった様に思う。
魚だとカブサ。キングフィッシュ。
骨付きの魚の丸上げと言う感じの料理も、定番だったかな。
間食としては、サモサが売っていたり。
サモサ2つとチャイで0.2OMR(約56円)ぐらいだったので、こちらも手軽に食べられたのは、嬉しい感じ。
中継貿易で栄えた名残なのか?
国が変わったからと言って、いきなり食文化が大きく変わるのではなく、色々な国の料理がミックスして、土着して行く。
それは陸続きの国であれば、当然の話で、別にオマーンに限った話ではない(とは言っても、インドも東アフリカも、オマーンの場合は、海を挟んでいるけれども)。
だけれども、あまりにも「オマーン料理」と言うのが、旅をしていて見えてこなかった気がする。
それはボク自身が、そこまで「料理」に重きを置いた旅をしていないと言うのもあるのかも知れない。
インド料理の様な、パキスタン料理の様な、アラブの料理の様な…
でも、それがオマーンなのかも知れない。
一時は東アフリカのザンジバルまでを領土に持っていたオマーン。
中継貿易で繁栄を極めていた時代もある訳で、色々な地域の味や嗜好が集まって、今に繋がっているんだなぁ…と言うのが、何となくなんだけれど、料理から見ても、分かる気がする。
その国の「食」が、スグに見えてこない。
それはもしかしたら地方に行けば、もっと見えて来るのかも知れない。
マスカットは首都と言えども、世界の他の国の首都と比べると、まだまだ素朴な感じはする。
だけれど、オマーンの中では大都会。
そこを1歩、外れれば、もっと素顔のオマーンが見えて来たのかも。
今回の旅は、あくまでもオマーンは航空券の都合上で立ち寄った感じだった。
だけれども、人当たりも悪くなく、もうちょっと長居しても良かったな。
フツーにそう思えた国。
そして、もうちょっと滞在すれば、「オマーン料理」にも出会えたのかも知れないし、もっと素顔のオマーンを探せたんだろうなぁ…
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