エミレーツ全159都市への運航を停止を発表!
世界的な路線網を誇る中東のドバイをハブにするエミレーツ航空ですが、2020年3月22日に、3月25日までの旅客便の全便を運航停止するコトを発表しました。
その前日の3月21日には、就航中の159都市の内、111都市への運航を一時停止するコトを発表していたのですが、その中に関空~ドバイ線も含まれていたのですが、1日1往復で運航している成田・羽田便の運航の停止は未発表で継続される形でしたが、短期間ではありますが、ひとまず3月25日まで、全便の運航を停止するコトに。
再開時期は未定になっており、既に運休を発表済みの路線以外(成田・羽田便を含む)は、3月26日以降の運航に関しても、かなり不確定な状況になりそうです。
因みに、先に運休が発表になっている関空~ドバイ線は、2020年6月30日までの運休デス。
解雇は行わず、減給で対処
これはコロナウイルスの感染拡大を防止するために、世界各国で入国の制限が行われているコトが、かなり大きい模様。
さらに各国の入国制限に加え、エミレーツ航空のハブがあるUAE自体も、2020年3月19日よりアライバルビザの発給を一時的に停止しており、有効なビザを持っている場合でも、入国規制を実施しているコトでドバイへの訪問客も限られるコトになり、「各国が国境を再び開くまで、旅客運送業務を続けられなくなった」としています。
パイロットは基本給50%減給。
CAは基本給25%減給。
経営トップのTim Clark氏とGary Chapman氏は100%の減給とし、大半の従業員の給料を3ヶ月間に渡って減給するコトを決定。
逆に、従業員の解雇は行わず、雇用を守るとのコト。
事業を継続するために必要なキャッシュは充分、保有していると明らかにしており、貨物運送は今後も継続して行うとのコト。
運航再開は、現時点で迷走気味か?
ドバイはワールドカップも中止を発表しましたが、世界最多級の国際線を運航しているエミレーツ航空が、まさか全便、運航停止するとは…と言う感じです。
が、その後、新たな情報を発表。
オフィシャルのTwitterによると、「イギリス・スイス・香港・タイ・マレーシア・フィリピン・シンガポール・オーストラリア・南アフリカ・韓国・アメリカ・カナダへの旅客便の運航」と。
一旦、全便の運航停止を発表しましたが、反発も根強く、以上の国へのフライトは継続する模様です。
そして、Twitterには名前が入っていませんでしたが、日本線も引き続き、継続して運航される模様です。
ただ、マレーシアとシンガポールは国境を閉ざしているコトを考えると、まだまだ今後の変更が出て来てもおかしくはない状況なのかな…と言う感じも。
We will operate passenger flights to UK, Switzerland, Hong Kong, Thailand, Malaysia, Philippines, Japan, Singapore, Australia, South Africa, South Korea, USA & Canada. The situation remains dynamic; travellers can check flight status online. https://t.co/x7Y9XUOaAW 3/5 pic.twitter.com/TrOmT3jr98
— Emirates Airline (@emirates) March 22, 2020
発表しては、修正…と、かなり現地発の情報が錯綜している感じもありますが、そもそもあまりも路線が多いので、その影響も広範囲に広がるのに加え、既に他社での振替便が実質的にナイに等しい状況だったりするケースもあり得そうですし、多少の運航継続便があったとしても、最早、いつ状況が変わるか分からないと言う感じで、使う方がいらっしゃるとすれば、ひやひやモノなのは、変わりがなさそうです。
ターキッシュエアラインズの国際線も風前の灯火
さらにエミレーツ航空を上回る路線網を持つトルコの「ターキッシュエアラインズ」(トルコ航空)も、2020年3月27日より、ニューヨーク・ワシントン・香港・アジスアベバ・モスクワの5都市以外の国際線の運航を停止する決定をした模様です。
こちらはトルコ政府が3月21日17:00を以って、46ヶ国への飛行を停止するコトを発表したコトに合わせたモノで、既に飛行停止になった国と合わせるとトルコからは68ヶ国への飛行が停止されている状態。
となると、あと頼りになるのは、同じ様な路線網を持つのは、カタール航空とエティハド航空になるかとは思いますが、エティハド航空はエミレーツ航空と同様にUAEが拠点になっているコトを考えると、かなり不安定な気がしてしまいますね。
それにしても…
エミレーツ航空まで(ほぼ)全便運航停止とは…
国際線のみの運航ですし、超大型機に偏重した機材構成と言うのも、運航停止の要因の1つなのかも知れませんけれど、やっぱりかなり衝撃的です。
こうして考えると、JAL/ANAはまだ国際線を含めて、飛ばしている方の航空会社。
それはそれで頼もしいのですが、経営的には大丈夫なのだろうか…と、つい思ってしまいます。
燃油代ぐらいは稼げているのかな…?
それとも逆に混んでいたりするのだろうか…
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