香港航空、太平洋路線撤退!機内エンタテインメントも休止!

香港航空、太平洋路線から撤退!

中国航空業界4位の海南航空系の航空会社で、香港を拠点にしている香港航空の縮小が止まらない状態になっています。

2020年2月に香港~ロサンゼルス線を運休するコトが、既に発表になっていたのですが、この度、さらに香港~バンクーバー・ホーチミン・天津線の3路線の運休も発表になりました。

そして、香港~新千歳・成田・関空・那覇・ソウル(仁川)・海口・杭州・南京・バンコク線も、減便を実施することが明らかになっています。

運休・減便に向けた主なスケジュールは、以下の通り。

香港航空:主な運休・減便スケジュール

香港~ロサンゼルス:2020年2月6日で運休
香港~バンクーバー:2020年2月10日で運休
香港~天津:2020年2月10日で運休
香港~ホーチミン:2020年2月20日で運休
香港~新千歳:2019年12月1日~2020年3月28日 HX697/696便火・水曜運休
香港→成田:2019年12月1日~2020年3月28日 HX610木・日曜運休
成田→香港:2019年12月2日~2020年3月29日 HX611月・金曜運休
香港~関空:2020年1月1日~3月28日 HX602/603月・水・木曜運休
香港~那覇:2020年1月1日~3月28日 HX6652/6653月・火・木~土曜運休

この内、香港~天津線は、香港航空独自路線で、他の航空会社による運航がなかったので、今回の運休で、路線自体が無くなると言う流れになります。

また、バンクーバー・ロサンゼルス線の運休により、香港航空による運航の太平洋路線自体が全て運休と言うコトになります。

独自路線が無くなると言うのは、案外、珍しい感じがしますが、それだけ追い込まれていると言う形なのでしょうか。
また太平洋路線の運休で、香港航空の路線は、アジア路線のみでの運航と言うコトになります。

機内エンターテイメントシステムも、休止!

さらに、香港航空は、機内のエンターテイメントシステムの提供を、2019年12月1日から停止するコトが明らかになりました。

香港航空としては、提供会社と協力の上、出来るだけ早いタイミングでのサービス再開を目指すとしていますが、機内エンターテイメントシステムの停止と言うのは、他の航空会社でも見られない様な出来事なだけに、経営悪化が留まるコトを知らない感じが、どうしてもしてしまいます。

全従業員の半数に当たる従業員への給与の遅配が明らかになったばかりであり(全ての客室乗務員と海外社員には期日通りの支払いが行われたが、それ以外の1,600人に対しては2019年12月6日に支払いが行われる見通しとのコト)、元々、経営悪化が伝えられてはいましたが、そこに香港の情勢悪化が加わり、状態は最悪になっている模様。

香港国際空港の旅客数で見ても、2019年10月で前年度比13%も減少している状態(それでも、それだけの減少に留まっているのは、さすが香港と言う感じがしなくもないですが)。

まだライバルのキャセイパシフィック航空は、長距離路線を多く抱えているので、香港経由の乗客を取り込めるので、幾分、香港の情勢悪化と言うのは、緩和出来るのでしょうが、香港航空は、短距離・アジア路線と中国本土路線がメインになっており、香港が最終目的地と言う乗客もしくは中国在住民の利用が多かっただけに、治安の悪化をもろに被る形になり、他の国際線で補うコトが難しく、11月の収入減が給与支払いに影響したと言う形になった。

今年に入ってから、傘下に抱えていたLCCの香港エクスプレス航空を、最大のライバルであるキャセイパシフィック航空に売却したのに加え、5月にはオークランド線を運休し、ニュージーランドから撤退(同時にオセアニア路線から撤退)。9月には福州線を運休、10月にはサンフランシスコ線を運休するなど、矢継ぎ早に路線規模を縮小した上、エアバスA330-200型機を10機ばかり削減して、機材数を28機にまで縮小する計画など、事業規模を縮小させて収益性を拡大させる方針に転換していましたが、リース代金も支払い遅延が起きるなど、なかなか厳しい状況から抜け出せずにいる感じ。


もう新規で航空券は買いにくい…

日本路線も、成田・関空・新千歳・岡山・米子・鹿児島・那覇と、路線を展開している航空会社ではありますが、機内エンターテイメントが停止に追い込まれるぐらいの状態になると、やっぱりやや厳しいな…と言うのが、率直な感想です。

香港航空は、運賃が比較的、安値で出て来るコトもある半面、サービスはそこまで悪くはなかった感じがするので、生き残って貰いたい感じはしますけれどもね。

運航が全面的に休止されると、香港拠点はキャセイのみになってしまうので、運賃も高止まりしそうな感じもしてしまいますし。

ただ、さすがにここまで追い込まれてくると、新規で航空券を買いにくい感じがしてしまいます。

中国本土線・韓国(ソウル)・台湾(台北)・タイ(バンコク)・ベトナム(ハノイ)・インドネシア(デンパサール)・フィリピン(マニラ)・モルディブ(マレ)と日本。

かなり縮小した感じがありますが、果たしてこの先、どう言う展開になるのでしょう…

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