ANA、中部~上海線運休で残すは香港線のみに!

ANA、中部~上海線運休へ!

ANAが、2019年下期の事業計画の一部変更を発表しました。

これによると、2019年10月27日からスタートする冬スケジュールと共に、現在、1日1往復で運航している成田~成都線が週4往復に減便されるのと共に、同じく1日1往復で運航している中部~上海(浦東)線が運休するコトになります。

現在のANA運航の中部~上海(浦東)線は、

中部 10:25→上海(浦東)12:15
上海(浦東) 13:20→中部16:55

のスケジュールで運航されている路線で、日本人的には理想的な発着時間だと思う。

この1日1往復しか運航していないので、これが運休になると同区間でのANA運航便は無くなってしまう訳ですが、中国国際航空運航のコードシェア便が同じ1日1往復あるので、そちらで繋ぐと言うコトなのでしょう。

ANAの中部国際線は香港線のみに!

ただこの路線からの撤退で、中部国際空港発着のANA運航の国際線は、同じく1日1往復運航の中部~香港線のみになってしまうコトに。

香港線は、スターアライアンス加盟航空会社としては、この1日1往復のみのANA便しか運航がないので、スグに撤退…と言う流れにはならないかと願いますが、1日3往復のキャセイ(JALは全てこのキャセイ運航便によるコードシェア便)に加え、香港エクスプレスも便数を増やして来ているので、予断は許さない様な気がしますね。

成田や羽田に注力するあまり、すっかり日本の地方空港発の日系航空会社の国際線と言うのが下火になってしまっていますが、中部発が1日1路線のみになるなんて…と言う感じがします。

JALですら、1日1往復の上海(浦東)・天津・台北(桃園)・バンコク(スワンナプーム)と4路線を残しているのに比べると、ちょっと寂しい限り。

ANAの首都圏発着以外の国際線としては、これで中部~香港線と、

・関空~杭州
・関空~北京
・関空~大連
・関空~上海(1日2往復)
・関空~香港

の合計6路線7往復を残すだけになってしまいました。

JALも関空線は、上海(浦東)・台北(桃園)・バンコク(スワンナプーム)・ホノルル・ロサンゼルスの5路線しか残っていませんが、就航しているエリア的にも分かれているし、まだ北米線の運航があるのに比べ、ANAは中国路線だけで、やけに偏っている感じがヒシヒシと出ている感じで、何となくですが“もうこれ以上、新規の路線開設は厳しいんだろうなぁ”感すら漂っていますね。

少なくとも関空なんかは背景に近畿圏が控えている訳ですから、需要が低い訳じゃない(ビジネス需要が弱含みと言うのはありますが)ですし、海外からの長距離路線の開設も最近は、目立っている訳で、日系の航空会社だってもう少しチカラを入れても良さそうな気はするのですけれどね。

まぁ、関空発の国際線は傘下のLCCであるピーチが幅広く展開をスタートさせているので、これ以上を望むのは酷なのかも知れませんけれどもね。



運休の理由は、どこに?

それにしても、中部~上海(浦東)線からの撤退。

上海で利益が出ないのであれば、やっぱり厳しいんでしょうね。

因みにこの路線の他の就航航空会社は、次の通り。

・JAL:1日1往復
・中国東方航空:1日4往復
・中国南方航空:1日1往復
・中国国際航空:1日1往復
・吉祥航空:週12往復
・春秋航空:1日1往復

LCCが春秋航空1社だけで、フルサービス型のキャリアがズラリと揃っている今どき珍しい短距離の国際線。

それでも運休。

まぁ、中国系キャリアの運賃設定って、時々、意味不明なくらいに安い時はあるので、LCCじゃないから高い運賃水準を維持出来るか…と言われると、そう言う訳でもありませんけれど。

機材繰りとかの関係ももちろん影響しているのでしょうが、やっぱり結局の所、LCCが積極的に進出している路線ではないのですが、航空券単価の下落に巻き込まれたと言うコトなのかな…と。

そうなると今のANAには立て直せるだけの戦略がないと言うコトなのでしょうか…

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