アメリカ、北朝鮮渡航者にESTA利用否認でビザ義務化!

北朝鮮渡航歴で、ESTA利用不可に!

アメリカが、北朝鮮への渡航歴がある人に対して、アメリカ電子渡航認証申請(以下、ESTA)を利用したノービザ入国を制限するコトを発表しました。

今回の措置は、2017年11月に北朝鮮をテロ支援国家に再指定したコトによる後続行政措置になりますが、ESTAの利用が否認されると言うコトで、今後、北朝鮮に訪れたコトがある者がアメリカに入国する際は、何かしらのビザを取得する必要が出て来ると言うコトになります。

ってか、今まで北朝鮮を訪れていてもESTAの承認が利用出来ると言うのを、失念していましたね、個人的には。
てっきりもう出来なくなっているんだとばかり思っていました。

因みに、ESTAの申請に関して、どうもWEB上の申請ページが分からない or 誤って業者のWEBサイトに行ってしまわれる方が多くいるみたいですが、コチラが公式のページになりますよ~。

Home | Official ESTA Application Website, U.S. Customs and Border Protection

All eligible international travelers who wish to travel to the United States under the Visa Waiver Program must apply for authorization. You are a citizen or eligible national of a Visa Waiver Program country. You are currently not in possession of a visitor’s visa. Your travel is for 90 days or less.

ってか…

何でこの公式ページに辿り着けない人が多いんだろう…?

そもそもそれが個人的には謎なんですが。

アメリカにビザ免除で入る為の条件とは?

ESTAについて、おさらいをしてみますが、アメリカに入国する際に、ビザの免除を受ける為には、以下の条件が必要になります。

国籍日本
アイスランド・アイルランド・アンドラ・イタリア・イギリス・エストニア・オーストリア・オランダ・ギリシャ・サンマリノ・スイス・スウェーデン・スペイン・スロバキア・スロベニア・チェコ・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・ハンガリー・フィンランド・フランス・ベルギー・ポルトガル・マルタ・モナコ・ラトビア・リトアニア・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク
韓国・シンガポール・ブルネイ・台湾
チリ
オーストラリア・ニュージーランド
旅券有効なIC入りパスポートで、日本国旅券の場合は、パスポートの残存期間が帰国日まで
渡航目的・短期商用…会合/会議への参加/短期研修(アメリカを源泉とする報酬を受けるコトは不可)/契約交渉
・観光
・トランジット
適用地域アメリカ本土・ハワイ・グアム・北マリアナ諸島・アラスカ・プエルトリコ・米領ヴァージン諸島
滞在日数90日以内
*アメリカを通過して、アメリカ隣接諸国のカナダ・メキシコ・カリブ海諸国に旅行する場合は、全期間が90日を越えないコト
渡航歴2011年3月1日以降に、イラク・イラン・スーダン・シリア・リビア・ソマリア・イエメンに渡航または滞在したコトがないコト
*公務遂行の為の渡航は除く
犯罪歴・有罪判決の有無に関わらず、逮捕歴があるもしくは犯罪歴がある方
・過去にアメリカへの入国を拒否され、強制送還された方
・ESTAで入国をし、オーバーステイをしたコトがある人
ESTAESTAが承認されているコト
*陸路で入国もしくはグアム・北マリアナ諸島ビザ免除プログラムを利用して、グアム/北マリアナ諸島に渡航する場合は、ESTAは不要
航空会社空海路で入国の場合は、VWP参加航空/船会社であるコト
航空券空海路で入国する場合は、日本への往復航空券、もしくはアメリカ隣接諸国(カナダ・メキシコ・カリブ海諸国)以外の国を最終目的地とする航空(乗船)券を入国時に保有しているコト
*航空(乗船)券は、搭乗日が未定のモノや空席待ちでも可

今回は、これに「北朝鮮への渡航歴がないコト」と言う項目が加わるコトになる訳です。

まぁ、北朝鮮と日本とは、未だに国交が結ばれていないコトもあって、近い国ではありますが、さほど渡航経験者が多いと言う訳ではないでしょうが。

アメリカ入国に関して旅人が気を付けるべき主な点

旅行者的に気を付けなければならないのは、以下の部分でしょうか。

・滞在日数…アメリカで乗り継ぎをしてアメリカ近隣諸国であるカナダ・メキシコ・カリブ海諸国に渡航する場合、アメリカで最初に乗り継ぎ(入国)した日から、滞在日数がカウントされます。
なので、アメリカ近隣諸国の滞在が90日を超える場合、帰路、アメリカで乗り継ぎをする際に、オーバーステイとなる可能性が高いです。

・渡航歴…2011年3月1日以降にイラク・イラン・スーダン・シリア・リビア・ソマリア・イエメンに渡航していると、ESTAが利用出来なくなっています。この中で一番問題になるのは、イランと言うコトになるでしょうか。
ユーラシア大陸を横断していると、やっぱりイランは通りやすいルートになりますからね。

・ESTA…ESTAの利用はアメリカ入国72時間前までに取得するコトが推奨されています。これは結果が保留(審査中)となる可能性があり、最大保留時間が72時間である為なので、早めに取得しましょう~。

・航空券…空路でアメリカ入国時には、カナダ・メキシコ・カリブ海諸国を目的地とする片道航空券は、アメリカを出国すると見做されないので、そもそもアメリカへ向かう航空機の搭乗手続きの段階で、搭乗拒否される可能性が高いので注意です。



今回もやっぱり周知期間はナシ

まぁ、今回の措置は、テロ支援国家に再指定している訳だから、逆にやらないと他のテロ支援国家に指定されているイラン・スーダン・シリアとの整合性が取れなくなるコトもあるので、妥当な部分もあるのかな…と言うのが、正直な所。

ってか、今更なのですが、アメリカが現在、テロ支援国家に指定している国家って、イラン・スーダン・シリア・北朝鮮の4カ国だけなんですね。イラク・リビア・ソマリア・イエメンは指定されていないんですね。

何を以てテロ支援と呼ぶのかは難しさがあるのでしょうが、4カ国だけと言う事実に、ちょっと驚いてしましました。

こうなると、ただでさえ行きにくい(行くコト自体は、大して難しくはないけれども)北朝鮮ですが、余計に行きにくくなりますね。
こうした強烈な指導者が率いる国は、良くも悪くも…ではありますが、旅をするモノとしては、やっぱり見てみたい願望だけはあったのですけれど。

それにしても、イランなどへの入国暦でESTAが利用出来なくなるとアナウンスされた時もそうだった様に記憶していますが、急なんですよね。

もうちょっと周知期間とか、作って欲しい感じが。

いきなり施行と言うのは、確かに本筋だし正しいやり方ではありますが、現在、旅をしているor直近で旅を始める人にとっては、やっぱりスグに対応すると言うのは、難しい側面がある訳ですから、どうにかならないのかなぁ…なんて思ってしまったりも。

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