コモドドラゴンに会えなくなる?コモド島、入島禁止に!

ピピ島とボラカイ島が相次いで入島禁止に!

去年、タイのピピ島とフィリピンのボラカイ島への観光客の入島が相次いで禁止されたニュースは、非常にショックだったし、各所でニュースにもなった感じがありました(詳しくは、『『ザ・ビーチ』の舞台、ピピ島が期間限定で閉鎖に!』と『フィリピンのボラカイ島も最大半年、観光客入島禁止に!』参照して下さい)。

観光と自然と環境。

この3つが噛み合うコトがナイと言うのを示したかのような出来事。

この内、ピピ島は一時的な入島禁止がほぼ無期限に延長になり、生態系の回復を待つしか術がなくなってしまった。

自然環境を守る。
それは大切なコト。

観光客の増大と言うのは、これから世界的に避けられない流れだと思う。

今まで海外を旅すると言うのは、あくまでも余暇であり、ある程度の所得がなければ、困難だったコト。
それが世界的に中産階級が増えつつあり、海外を旅すると言うのが一部の国の事象から、大きく広がりを見せる訳で、どうやったら観光客を受け入れながら、自然環境を守って行くのか。

それがこれから1つのテーマにもなると思う。

機関誌観光文化226号 特集 入山料を問う (機関誌 観光文化)

新品価格
¥1,080から
(2019/4/14 14:48時点)

 

コモドドラゴンの生息地・コモド島も一時閉鎖へ!

そして今度は、インドネシアの小スンダ列島にあるコモド島が、2020年1月以降、一時的に閉鎖され、観光客の立ち入りを禁止する方針であるコトが明らかになった。

コモド島。

位置的には、バリ島よりも東で、東ティモールとバリの間ぐらいに位置する島です。

島にあるユネスコの世界遺産にもなっているコモド国立公園は、月間で1万人ほどの観光客を集めていると言われており、最近は、近隣への航空便の就航やホテルの建設で、より人が集まりやすくなっているとの話。

ダイビングスポットとしても名が知られているが、コモド島を何よりも有名にしたのは、国際自然保護連合(IUCN)が作成している、絶滅の恐れのある野生生物種のリスト(レッドリスト)に、“野生絶滅の高い危険性がある種”とされる「危急種」に分類されているコモドオオトカゲの主な生息地だからだ。

コモドオオトカゲ。

巨大なトカゲで、その全長は世界最長になるとされ、長いモノだと約3メートルにも及ぶほどの大きなトカゲ。

猪やシカと言った大型の哺乳類や鳥類、爬虫類を食料としていて、血液の凝固を阻害し、失血によるショック状態を引き起こす毒を持っているとも。

過去には噛まれて人間が犠牲になったコトもあるとか。

コモドオオトカゲ。

別名、コモドドラゴンです。

ドラゴン。
コモドドラゴン。

いや~、もう名前からしてカッコよすぎでしょ。

ってか、オオトカゲと言うにしては大きすぎる訳で(何と言っても、人間の身長よりも長い訳ですから)、ホントにドラゴンと言う別名がぴったりなのかも。

ただこのコモドオオトカゲ。

大きくて毒を持つだけでなく、実は、幼少から慣らしておくと、人間や飼育環境にも適応すると言う不思議なトカゲ。

え?

ドラゴンが適応しちゃうの?

一緒に歩けたりするの?

そう思っちゃいますけれど、そうらしいです。

アニマルビッグフィギュアシリーズ【ビッグ・コモドドラゴン(全長330cm)】(等身大フィギュア)

新品価格
¥238,000から
(2019/4/14 14:49時点)

 

大規模な密輸事件が発生!

島内では他に天敵らしい敵もおらず、長距離移動も行え、泳ぐコトも出来ると言う無頼の強さを持っているコモドオオトカゲなのに、人や飼育環境に順応すると言うのだから、結構、驚きです。

ワシントン条約によっても1975年以降、保護をされているモノの、既に野生のコモドオオトカゲの個体数は、6,000頭程度にまで減っているとのコトで、コモド島には、その内、およそ1,800頭近いコモドオオトカゲが生息していると見られています。

そのコモドオオトカゲを守るための措置。

そう思ったけれども、実はきっかけは、大規模なコモドオオトカゲの密輸事件が発覚したコトを受けての措置だとのコト。

犯罪グループはシンガポール経由で東南アジアに向けて、コモドオオトカゲを密輸する計画だった模様で、1頭の価格が35,000ドル(約390万円)にも達したと言うから驚きであるが、こうした密輸業者が、今もコモドオオトカゲを狙っており、それに対抗する措置なんだとか。

因みに、今回判明したコモドオオトカゲの密輸数は、なんと41頭。
それだけでかなりの金額にもなるし、そもそもの個体数から考えると、決して少ない頭数ではナイですね。

ってか、よくこの大きくて獰猛なトカゲを密輸出来たな…と思ってしまいますが。

同時にこの立ち入り禁止措置を行うコトで、コモドオオトカゲの生息環境を整え、生息数を増価させて行くコトが期待出来るとの話。

てっきり個体数が激減したから、コモドオオトカゲを守るために島を閉鎖するのではなく、何だか妙な話の様にも思う。

密輸業者の摘発であれば、沿岸警備を増強すると言う方針がベターな感じもするから。

いや、結局の所、時間の問題だったのかも知れないけれどね。
観光客が増えて、コモドオオトカゲの生態系が破壊されるのには。

カプセル ○○を食うシリーズ コモドドラゴン 、水牛を食う!! 全6種セット

新品価格
¥1,500から
(2019/4/14 14:50時点)

パーミット方式にするのがベストなのでは?

立ち入りが禁止される期間は、現時点では未定とのコト。

ただ禁止になるのは、コモド島のみで、他の島には訪れるコトが出来るとの話なので、どうしてもコモドオオトカゲが見たい場合は、その術が閉ざされる訳ではなさそうなのは、救いなのかも。

まぁ、他の島に観光客が一気に動いたら、結局の所、何も解決にはならない感じはしますけれど。

そう考えると、島ならばやっぱり入域手段が限られるので、1日当たりの観光客の入域総数を制限すると言うのが、一番ベストな選択な感じがしますね。

ツアー形式じゃないと入れなくするよりも、パーミット(入域許可証)方式にして、規制を掛けて、しっかりと管理をするみたいな形で。

旅人としては、それすら残念感じがしますが、そうじゃなければ守れない自然環境があるのであれば、それは仕方がない訳ですから。

観光と自然と環境。

どうやったら折り合いを付けられるのか。
それは訪日観光客が増えている日本でも、同じ様な話がもっと起きて来る話であるのは、間違いがないコト。

その時、日本ならばどう言う対策を打ち出すんだろう…

[追記]入域禁止は2021年1月1日から?

現状、2021年1月から1年間の入域禁止が、インドネシアの東ヌサトゥンガラ州のフィクトール知事によって明らかにされました。

入域禁止だけでなく、コモドドラゴンの体内に、マイクロチップを埋め込み、個体数や位置情報などをしっかりと把握出来る様にすると言った方策が取られるコトも検討しており、閉鎖中には、レンジャーの装備や保護システムの強化も同時に行うコトを明らかにしています。

体内にマイクロチップ…となると、保護団体からのクレームもありそうですが、コモドドラゴンの位置情報が正確に分かる様になるコトで、人が襲われる危険性が少なくなる他、密輸などにも効果的に対応が出来るとの判断の様です。

Sponsored Link



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください