アンダマン・ニール島での旅人食生活

アンダマン・ニール島の食事

別にこれはインド・アンダマン諸島のニール島に限った話ではなく、日本でも同じ話が言えるのかも知れませんけれど、田舎に行くと困るのが、食事。

1食だけならば、どうにでもなる。
と言うか、田舎の方が美味しい料理に出会えることが多いし。

ただちょっと長居するとなると、それなりのレパートリーが欲しくなる所なのですが、田舎に行くと、そのレパートリーが狭まるんですよね。

全長が5kmぐらいの小さな島であるニール島。
行くまでは、やっぱりレパートリーが乏しいんだろうなぁ…なんて思っていたのですが、外国人観光客もそこそこいるので、食事に困ると言うコトは無かったかな…と。

値段的には、ちょこっとだけ高めでしたけれども、別に出せない値段でもなく、観光地価格になっている訳でもなかったです。

魚料理の値段は、時価!

“島”と言うコトで、つい期待してしまうのは、“魚”と言う感じでしたけれども、魚料理は、“時価”でした。

え…
時価?

と、つい日本人的に“時価”と聞くと、身構えてしまう感じでしたけれども、別に高いと言う訳じゃなくて、その日に食堂にある魚の大きさが一定じゃなく、大きさによって値段が異なると言う感じ。

なので、何度か同じ食堂に通って、その度に“魚、ある?いくら?”みたいに聞いていると、次第に、お店の方から、

「今日は、魚、あるよ、小さいの~」

みたいに教えてくれるようになりました。

基本的に、宿から近いNo.3ビーチ近辺の食堂に通っていたのですが、“魚のビリヤーニ”なんかを作ってくれるお店もあったり。
まぁ、“魚のビリヤーニ”って、小さな揚げた魚がちょこっと入っているだけで、魚の味よりも、ビリヤーニの味の方が勝ってしまう感じがあって、食べ終わった頃には、“別に、魚じゃなくても良かったかな?”みたいに思ったりもしましたけれどもね。
美味しくはあるし、食べやすいメニューではありましたが。

どのお店も、基本的に、夜メニューの提供は、遅く、時間が掛かる。
宿の食堂で夕食を食べなかったのは、単に“外で食べたい”と言うのもあったのですが、宿の食堂が“めっちゃくちゃ時間が掛かる”と聞いていたのが大きかったのですが、別に外の食堂で食べたとしても、そんなに出来るまでの時間が早いと言うコトは無かったです。

1番通っていた宿の隣の食堂なんかは、先に1組でも先客がいると、

「時間、掛かるけれども、大丈夫?」

と、初めから宣言されるぐらいでした。

いや…
大丈夫ですけれど、先客と言っても、1組2名だけで、コース料理を頼んでいる訳でもナイんですけれどもね、その人たちだって。

因みに、朝食だって、そんなに素早く出て来る訳じゃないです。
そして、パンケーキと言われて出て来るのは、こんな感じの。

これは…

パンケーキ??



夜は基本、停電アリ

大体、夕食時間に決まって1度は停電になりました。
そんなに長い時間の停電でもないのですが、停電になると、基本的に調理が止まるので、余計に時間が掛かると言うサイクル。

毎日のように夜に1度は停電になるので、数日で慣れちゃって、“あ、止まった”みたいな感覚になりますし、寧ろ、停電になるのを見越して、ちょっと早めに食堂に行くぐらい。

島の人は、かなりフレンドリーで、

「今日は、マンゴー、獲れたてだから美味しいよ~」

とか教えてくれたりするようになりましたが、結局、その獲れたてのマンゴーって、お店の庭に生えているマンゴーの木から獲っただけで、何ならいつでも獲れたてのマンゴージュースなんて飲めるのでは?と思ったり(因みに、マンゴーのシーズンは、インド本土とは異なっていて、2~3月ぐらいらしいです、アンダマン諸島では)。

昼食はあまり食べなかったのですが、島の中心部にある商店では、カップヌードルとかも売っていました。

まぁ…
全部、カレー味なんですけれどもね。

いや、これはこれで美味しいんですよ、ホント。

だけれども、フツーに日本でも売っている様な味も1つぐらい、欲しいモノです。

初めて作る料理がメニューに載ってるなんて…

1番笑ったのは、ヌードルメニューがあったので、頼んでみたら、

「麺がなくて今日は作れない」

と言われたので、その日は違うメニューを頼んだのですが、別の日に同じ店に行ったところ、

「今日はヌードル、作れるよ~」

と言われたので、つい頼んで、出来上がったモノを食べていたのですが、やけにジロジロと見られる。

別にいつもと変わった所がそれまでなかったので、どうしたの?と聞いてみたら、

「ヌードル、作ったコトなくて、今日が初めてなの~」

と。

って、作ったコトのナイ料理をメニューに載せるなぁ~!!

と、つい突っ込んでしまいましたけれどもね。

まぁ、そうは言っても、ヌードル系のメニューって、そこまで外れるコトはなく、美味しく頂きましたけれどもね。

[speech_bubble type=”rtail” subtype=”R1″ icon=”tabikaeru01-i.jpg” name=”食堂女主人”]日本のヌードルと違う?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”L1″ icon=”tabikazu01-i.jpg” name=”たびかず”]違う違う、そもそもソースが違う[/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”R1″ icon=”tabikaeru01-i.jpg” name=”食堂女主人”]なら、明日、ワタシに日本のヌードル、作ってよ~![/speech_bubble]

みたいな。

いや、それは無理です!
そもそも食材もない訳だし。

選択肢はそう多くはないかも知れない。
だけれども、別に不自由はしない。

そんなニール島。

そのビミョーな不自由さに、ちょっとした心地良さを感じるようになった頃には、もうこの島から離れたくなくなってしまいました…

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