[追記アリ]香港エクスプレスを、キャセイが買収!

[speech_bubble type=”rtail” subtype=”L1″ icon=”tabikazu01-i.jpg” name=”たびかず”]香港を拠点にしているLCCの香港エクスプレス航空に、買収話が浮かんできています~。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”R1″ icon=”tabikaeru01-i.jpg” name=”たびがえる”]香港エクスプレスと言えば、日本路線も手厚いし、時々、大胆なセールを行うLCCだケロ。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”L1″ icon=”tabikazu01-i.jpg” name=”たびかず”]ボクも何度か利用したLCCなだけに、どうなるコトやら…[/speech_bubble]

香港エクスプレスをキャセイパシフィックが買収?

香港のキャセイパシフィック航空が、同じ香港をベースにしているLCCの香港エクスプレス航空の株式取得を巡り協議をしているコトを発表しました。

キャセイパシフィック航空と言えば、香港を拠点とする航空会社の中では断トツの規模を誇り、ワンワールドに加盟している航空会社。

香港エクスプレス航空は、同じく香港を拠点としており、海航集団(HNAグループ(海南航空グループ))に属するLCC。直接的な親会社は、香港のフルサービスキャリアである香港航空。

元々の話は、海航集団が、過去の買収で膨らんだ債務の圧縮を迫られており、400億ドル(約4兆5,300億円)相当の国内外の保有資産の売却を目指しているコトが発端だと思われる今回の買収騒動。

香港航空自体も経営難に陥っており、リース会社への航空機のリース料の支払いが遅延していたり、一部機材をリース会社へ返却をしようとしていたり…と、経営改善を目指している最中。
一方のキャセイは赤字決算を出していますが、経営状況的には好転の兆しが出て来ていると言う状況だったりします(詳しくは、『【決算】キャセイは3期連続の赤字だけれど、シアトル就航発表!』)。

現時点で、買収に関する合意などが締結されている事実はない模様なのに加え、今回、キャセイによる香港エクスプレスの株式取得については、あくまでも香港エクスプレスのみで、香港航空については、協議がなされているのかどうかは明らかにされていません。



キャセイと香港エクスプレスの就航状況は?

香港の航空市場において、キャセイが占めるシェアは約46%。
一方の香港エクスプレスは約5%だと言われています。

まだまだ差がある訳だけれども、買収すると過半数を占めるコトになる訳で、どうなるのだろう…と。

因みに、それぞれの日本・アジア路線は、こんな感じ。

国名キャセイパシフィックキャセイドラゴン香港エクスプレス
日本東京(成田・羽田)
名古屋
大阪
札幌
東京(羽田)
福岡
那覇
徳島 *1
東京(成田・羽田)
名古屋
大阪
福岡
高松
広島
長崎
熊本
鹿児島
石垣
下地島 *2
韓国ソウル釜山
チェジュ
ソウル
釜山
チェジュ
中国(大陸)北京
上海(浦東)
北京
上海(浦東・虹橋)
広州
海口
杭州
重慶
長沙
成都
福州
三亜
西安
武漢
厦門
寧波
南京
南寧
済南
青島
桂林
温州
昆明
鄭州
寧波
台湾台北台北
高雄
台中
台中
ベトナムホーチミンハノイ
ダナン
ダナン
ニャチャン
カンボジアプノンペン
シェムリアップ
シェムリアップ
タイバンコクチェンマイ
プーケット
バンコク
チェンマイ
チェンライ
プーケット
アメリカ島嶼サイパン
マレーシアペナンクアラルンプール
ペナン
シンガポールシンガポール
ビルマ(ミャンマー)ヤンゴン
フィリピンマニラ
セブ
クラーク
ダバオ
インドネシアジャカルタ
デンパサール
デンパサール
メダン

*1:季節運航便
*2:2019年7月19日~就航予定

香港エクスプレスは、現状の親会社である香港航空と、出来るだけ路線が被らない様に進出しているコトもあってか、主力路線は、日本~香港路線で、運航能力の約54%を日本路線に充てていています。

どちらかと言うと路線的には、キャセイ本体よりも、子会社のキャセイドラゴン航空と路線が被っている感じがありますかね。

レインカバー付 防水 バックパック 55L ミドルサイズ バランス型ザック (コバルトブルー(濃青))

新品価格
¥5,790から
(2019/3/28 06:10時点)

香港航空業界の寡占化が進むか?

香港エクスプレス自体、2015年に1億香港ドル(約14億2,300万円)と黒字転換をしており、経営的には安定し始めている訳で、キャセイが狙うのも分からないでもナイ。

ただ香港エクスプレスがキャセイグループになった場合、香港の航空業界のシェアは、3社で(キャセイパシフィック・キャセイドラゴン・香港エクスプレス)かなりの高止まりになりますし、日本~香港路線のシェアも、60%を超えて来るようになりますから、利用者としては歓迎すべきなのかは、微妙な所も。

ってか、香港エクスプレスを売却すると、残される香港航空は、より一層、厳しい状況に陥る気がしなくもないですけれどもね。

ただキャセイグループとしては、LCC部門は、全く手を付けていない領域なので、傘下に入れ込むコトで、新規の事業の開拓と、既存事業への価格競争を若干、和らげると言う効果はありそうですけれども。

なお香港エクスプレスの買収については、キャセイ以外の他社がより条件の良い買収案を提案する可能性も残っており、その行方はまだまだ不透明感も。

それにしても、こうした話題が流れるぐらいになると、海南航空グループの経営状況が心配になって来るところではありますけれど。

[追記]キャセイによる香港エクスプレス買収が実現へ!

2019年3月27日に、香港エクスプレスをキャセイパシフィック航空が完全子会社するコトが発表されました~。

買収金額は、合計49億3,000香港ドル(約690億円)で2019年12月31日までに株式の移行手続きを行い、取引の完了を目指すとのコトです。

香港エクスプレスは、今後も独立した航空会社として運航を続けると言うコトですが、キャセイグループ初のLCC事業と言うコトになりますし、香港発着の航空網がより手厚くなるコトになります。

香港エクスプレスと言えば、セールを頻繁に行うLCCだったのですが、最近、セールの回数がやや減って来ていたコトに加え、金額も超激安から、激安ぐらいになっていただけに、“やっぱり経営が厳しいのか?”なんて思っていたのですが、これで一安心と言うコトになります。

アジアマイルに香港エクスプレスが入ったりしないのかなぁ…なんて淡い期待を持ってしまいますが(因みに、香港エクスプレスにも購入金額によるマイル制度があったりします)、まぁ、完全子会社が完了するのは、2019年末と言うコトなので、当面は特に変化がないかも…ですね。

*本文表中に誤字がありましたので、訂正しております(2019/03/15)
*買収報道から完全子会社かが決定したので、追記すると共に、記事のタイトルを変更しました(2019/03/28)

「キャセイパシフィック航空」関連はコチラもチェック!






Sponsored Link



2 件のコメント

  • 表の社名に誤りがあります。
    香港エクスプレスになるべきところが香港ドラゴンに成ってますよ。

    • アビさん>
      あぁっ!ホントだ!
      申し訳ないです。
      先ほど、修正しました!ご指摘ありがとうございますっ!
      よりによって、キャセイドラゴンの旧社名で間違うなんて…

  • tabi-kazu へ返信する コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください