一緒に写真攻撃!!
カーン・ジャハーン・アリ廟を参拝しようと、大通りから参道を歩く。
廟について、写真を撮った瞬間に、男性のグループが、
“写真を撮ってもいい?一緒に”
と、声を掛けてきた。
バングラデシュに来て、写真を撮られるのは、随分と慣れた。
他の国だったら、旅人の方からお願いするコトがほとんどなんだけれどもね。
別に断る理由もないので、OKする訳だけれども、その後からは…
もう次から次へと、“写真!”“ボクも~!”“セルフィ―!!”と、いつの間にか、人だかりが出来てしまって、その人だかりが、また新しい人を呼ぶ状態に。
グループで1枚撮った後は、“次はソロで!”“ボクも~!”と…
全く前に進めない。
最初の内は、自分自身のカメラでも撮って貰っていたのですが、途中から、もうイイや…的な状態に陥りました。
ってか、この廟自体は、結構、神聖性の高い場所だったりします。
そんな場所を目の前にして、こんな撮影大会になっていて良いのだろうか…と、日本人的には思ってしまう訳ですが。
今日、1日で、一体、何枚撮られたのだろう。
多分、みんな、FacebookにでもUPするんだろうなぁ…(バングラデシュの人は、かなりFacebookが好きですし、よく更新しているみたいです)。
いや、別に嫌な気分になる訳じゃない。
ただ、とりあえず、前に進めない…
何だかアイドルにでもなったかの様な、そんな気持ちになる。
先日、アイドルグループの嵐が、活動休止宣言をしていたけれども、こんな状態を彼らは20年以上も続けていたんだなぁ…と。
いや、アイドルなんて、絶対に無理!と思いましたけれど。
ん?
そもそもボクの顔じゃ、需要がナイ?
いや、そうでしょう。
それなのに、アラフォーでもアイドル気分になれるバングラデシュ。
恐るべし、です。
バングラデシュ、何気に楽しい?
そんな“写真~!”攻撃を抜けて、廟参拝。
周りはかなり真剣なので、異教徒が入るにしては、ちょっと気が引ける場所だったり。
そして、さらにその奥にあるノイ・ボンブズ・モスジッドを見学。
聖地に、遺跡に、アイドル気分。
何だか落差がやたらと激しい。
でも、バングラデシュ、やっぱり楽しい。
ふと、それを自覚。
バングラデシュに来る前までは、“何もない国”“見所がない国”と言うイメージだった。
実際に、バングラデシュを旅する人は、日本人じゃなくても数少なくて、ホントに見掛けないぐらい。
英語があまり得意じゃないボクですら、あまりにも旅人に遭わないので、誰か英語を話せる旅人を見つけたくなるぐらい。
バングラデシュの人は、英語が通じる訳じゃない。
寧ろ、通じないコトの方がほとんど。
だけれども、意思の疎通が上手く出来なくても、何か、優しい。
そして、日本人だと分かると、諸手を上げてウェルカムな人も多い気がする。
見所がなくたって、何か心地良い。
それがバングラデシュなのかな。
それは旅人が現時点では少ないからこその心地良さなのか、それともそもそも旅人には優しいムスリムの多く住んでいる国だからなのか。
それとも日本人に対するイメージが良いのか。
どれが正解なのか、はっきりとは分からないけれども。
クルナまで来てしまうと、次のインドまでは、その日の内に、移動出来ちゃう距離になる(ダッカからでも直通のバスとかがあるから近いんだけれども)。
何だかこのままほとんどダッカにいただけで、素通りになっちゃうのが、とってももったいない様な気がしてきたなぁ…
因みに、何かのインタビューまで受けました。
“インタビュー、OK?”
“OKよ”
じゃ!とマイクを渡されました。
いや…
いやいや…
質問形式じゃないと、さすがに喋れないよっ!!
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