築100年弱のロケットスチーマーに乗ってみた(2)

何もしない船の旅

目が覚めたら、もうすっかり朝。

ちゃんと朝日に照らされる川面を見て…なんて思っていたのですけれどもね。
やっぱりどんな時でも、なかなか早起き出来ない性質みたいです。
そんなんでよく日本社会を生き抜いて行けるな…と、自分でも思うのですが、生き抜いて行けなかったら、こうして旅に出られているのでしょうね、きっと(笑)。

さて、ロケットスチーマーの旅。

特にするコトがある訳じゃない。

当たり前ですけれどもね、船の上ですから。

まったりするには、最高の環境。
2等船室は、1等船室の乗客と、2等船室の乗客しかそもそも入ってこれないので、ゆっくり出来ます(まず1等船室の客が来るコトもナイですし)。

そもそも部屋数が、2等は10キャビンしかないので、部屋のドアを開けたままで外のベンチにいられるんじゃない?と言うぐらいに、のんびりとしていました。

3等に比べると、もうべらぼうに高いと言える船室の運賃ですし、そもそも乾季ならば、バスで行けたりするし、その方が早い訳で、そんなに利用がないだろう~なんて思っていたのですが、半分ぐらいは埋まっていたのは、逆に、びっくりしましたけれどもね。

家族連れ。
グループ。

ただ最後のクルナまで乗っていたのは、3等の乗客を合わせても、ホントにごく一握りの数しかいませんでしたけれど。

ってか、あまりにも3等のキャビンに人がいなくて、“この船、経営的に大丈夫なのか?”とすら思ってしまいましたけれどね。

まぁ、3等の乗客で儲けられるかと聞かれたら、そうでもないんでしょうが。

船から眺める夕焼け

静かに太陽が落ちていく。
川面と大地を照らしながら、ゆっくりと。

ダッカぐらいなのかな、日没が埃やら何やらで見れないの…と思っていたのですが、ロケットスチーマーで川を進んでも、結局、日没は見れず、霞の中に太陽は沈んでいく感じでした。

さて…
いつ終着地のクルナには着くのだろう。

19~20:00。
それが定時だけれども、チケットオフィスのおじさん曰く、22:00ごろまでには着くだろう…と。

実は、クルナ。
宿の目星が皆無。
それでいて予約サイトから予約が出来るような宿も、20US$オーバーの宿ぐらいしか見つけられなかった。
何時に着くかも分からなかったので、安全パイとして1泊、予約しても良かったのですけれどもね。

やっぱりちょっと高すぎて、躊躇してしまいました。

なので、出来れば22:00ぐらいには着きたいなぁ…と言うのが、個人的な願望。

それでも外輪船。
しかも、各駅停車の船。

急げる訳もなく、ゆっくりと、見知らぬ村に止まっては、荷を下ろし、人を降ろし、そしてまた人を乗せては出港…を繰り返す。

まぁ、こんな旅ぐらい、急いでも仕方がない。
最悪、ちょっと冷えるけれども、野宿だって出来なくはないしなぁ…なーんて考えつつ、22:00ちょっと前にクルナ到着。

“来るな”と言われても…と言うダジャレを言う暇もなく、ダッシュで船を降り、すぐに宿探し。

何とか妥当なレベルの宿にありつけて、ようやくホッと。

アマゾン川を船で旅した時ほどの感動や面白さがあった訳じゃない。
でも、やっぱりたまに船旅と言うのは、悪くない。

名もないようなデルタの川を進んでいくので、全然、揺れないと言うのも嬉しい所ですし。

ただちょっとコストパフォーマンスが良いとは言えないけれどもね、船室を選ぶと。

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