築100年弱のロケットスチーマーに乗ってみた(1)

出発はショドルガット

ようやくダッカ脱出になる日。
昼、チェックアウトをしに行ったら、お世話になった人が誰もいなくて、誰にも挨拶出来ず(笑)。

ちょっと残念に思いながらも、バスでオールドダッカの入口であるグリスタンバスターミナルへ。

相変わらずの人の多さ。
荷物を持っているので、歩きにくさ極まりなくて、オートリキシャに乗っても良かったし、それだけの距離はあったのですが、時間に余裕がかなりあったので、歩きにくいのを承知で歩いてショドルガットへ。

やっぱり…

歩きにくかった…(笑)

でも、15時ぐらいには、ショドルガット到着。

まずは腹ごしらえ。

さすがにショドルガットは港だけあって、魚が食べられる食堂がスグに見つかったので、フラッと引き寄せられてしまいました。

バングラデシュは、未だに川運が現役

さて、肝心のロケットスチーマー。

まだ来てませんでした。

ボケーッとタバコを吸いながら、夕焼けに染まりつつあるダッカの港を見ていましたが、大きな船が、次々に到着したり、出港して行ったり…と、ダッカがまだまだ港町であり、バングラデシュではまだ水運が幅を利かせているんだなぁ…と言うコトを、今更、実感。

ってか、別に海に面している訳じゃないんですけれどもね、ダッカ。

川運。
日本ではとっくに廃れてしまったモノですが、バングラデシュでは現役と言うコト。
道路が発達していけば、川運と言うのは、いつか廃れてしまうのかも知れませんが、まだまだチカラがあると言うのは、珍しい国と言う気がしなくもない。
少なくとも、それだけ水資源が豊富と言うコトの表れなのかも知れないけれど。

ロケットスチーマーは、小さくて古かった

さて、ぼんやり港を眺めていると、ようやくロケットスチーマーが到着。

他の船と比べてみると、明らかに…

小さい。

そして、古い。

外輪船の船。

製造されたのが、1926年の船と言うコトなので、さすがに100年はまだ過ぎていないモノの、建造100年が射程圏内に入ってきたと言う船。

当時は、ロケットの様に早かった船だと言われているけれども、もはや、それがホントの話だったのかすら分からないぐらいに昔に造られた船。

このロケットスチーマー。

何がスゴイかと言うと、そもそも別に観光向けの船と言う訳じゃなくて、未だにバングラデシュでは、現役の交通機関だと言うコト。

最早、驚きを通り越して、驚嘆するレベルなのかも知れない。

船着き場の一番端っこに着船したロケットスチーマー。

3等を選んだ場合は、そのまま船着き場でチケットを購入出来る訳ですが、大抵の人は、その場で乗船券を購入されていました。

2等船室は、ホントに狭かった

さて、早速、船内に入ってみます。

外から見ても、その古さが分かりましたが、中に入っても、それは同じ。

“2等は後ろ側だよ~”
と言われ、そのまま船尾の方に行くと、部屋の鍵を貰えました。

2等船室。

狭いです。

ホントにベッドが2つあるだけ。
ただそれだけです。
その他には、ファンと鏡があるぐらい。
でも、扉の所にソケットがあり、充電も出来ます(3等の場合も、充電ソケットは壁に設けられていたので、充電は出来るみたいです)。

充分だな。
そう思えたのですが、何か、臭い。

これがダッカの川の匂いなのか、それとも船に染み付いている匂いなのか。
少なくとも、ベッドのシーツなんかはキレイなので、そこからの匂いじゃないのは幸いですが、どちらもあり得そうな、独特の腐った匂いでした。

出港は18:30なので、しばらく船の中を歩いてみるコトに。

2等船室エリアは、この他に、食事場所と、専用のトイレ。
1等船室エリアは、船の前方にあって、専用の展望デッキみたいなスペースがありますが、2等エリアも側面のデッキには椅子があって、ぼんやりと川を見ていたりするコトが出来る様になっていました。

売店が1階の前方になり、チャイとかもここで沸かして作ってくれます。

なので、小さな村と言う感じですかね。

予定では26時間ぐらい。
まぁ、どうせちょこっとは遅れるのでしょうが。

今日の夜ご飯をどうするか…?と2等客室の担当スタッフから聞かれます。
300タカで、20:00ぐらいに食べられるらしいです。
まぁ、安食堂よりはさすがに高いですが、泊まっていたウッタラエリアの食事処と似た様な価格帯なので、そこまでとんでもなく高い訳じゃないみたい。

そして、食べた分の料金は、その都度の清算ではなく、最後にまとめて清算の様です。

が、先ほど、魚を食べたばかりなので、今回は、スルー。

そうこうしていると、18:30の定時になり、船が出港。

既に辺りは暗がりが広がっていて、ダッカの明かりだけが、どんどん遠くなって行きます。

ってか、外輪船って、もっと遅いモノだとばかり思っていたのですが、予想よりもスピードは出ている感じで、どんどんダッカの街明かりが遠くなって行きます。

確かに、この船が就航したばかりだったら、“ロケット”と言われてもおかしくはなかったのかも。

思った以上に、長くいたダッカ。
何も“見所がナイ”と言われるダッカですが、個人的には好きだったなぁ~と。

何と言っても、首都なのに、人もイイですしね。

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