スクート、関空~ホノルル線運休へ!
東南アジアを代表するLCCのスクートが、2019年5月30日を以て、関空~ホノルル線の運航を運休するコトが明らかになりました。
この路線は、2017年12月19日に、週4往復で開設した路線。
シンガポール発関空を直行便化(それまではタイ・バンコク(ドンムアン空港)経由)して、そのままホノルルまで乗り入れた路線で、スクートとしては初のアメリカへ就航した路線(詳しくは、『スクートが関空~ホノルル就航!』参照ください!)。
関空~ホノルルへのLCC就航は、2017年6月にエアアジアXが週4往復で乗り入れ、2018年8月からは1日1往復化するまでに成長していたのですが、スクートの方は、就航後1年後をめどに、1日1往復化する目標でしたが、需要が低迷しており、今回の撤退と言う形で、同じ東南アジア発の関空経由ホノルル線ですが、明暗が分かれる結果になりそうです。
因みに、使用機材は、スクートビズ18席・エコノミークラス311席の合計329席を設けたボーイング787-8型機。
シルクエアーのラオス線などはスクート運航へ!
これは需要の低迷と言うのが大きいと思われますが、スクートの親会社であるシンガポール航空とのグループ路線網の再整備と言うのも関係があるのかも。
と言うのも、現在、別会社になっているシルクエアーは、今後、シンガポール航空本体に吸収されて行く形が発表になっているのですが、そのシルクエアーが運航している複数の路線が、スクートに移管されるコトが発表になっており、機材繰りとも関係がある様な気がしなくもナイです。
スクートに運航が移管されるシルクエアーの路線は、以下の通り。
2019年4月~:
ルアンパバーン・ビエンチャン(共にラオス)
2019年5~6月:
長沙・福州・昆明・武漢(全て中国)
2019年5~10月:
コーヤンブットゥ―ル・ティルヴァナンタプラム・ヴィシャーカパトナム(全てインド)
2019年10月~:
チェンマイ(タイ)
2019年12月~:
コタキナバル(マレーシア)
2020年5~7月:
バリクパパン・ロンボク島・マッカサル・マナド・スマラン・ジョグジャカルタ(全てインドネシア)
代わりに、スクート運航からシンガポール航空もしくはシルクエアー運航に変わるのが、以下の路線。
2019年5月~2020年5月:
バンガロール・チェンナイ→シンガポール航空へ
2019年6月:
深圳→シンガポール航空へ
2019年10月:
コーチ→シルクエアーへ
何だか、結構、運航会社を激しく変える感じがしますね。
ってか、ティルヴァナンタプラムなんて、何処だよ…と思ったら、トリバンドラムのコトですね。
まぁ、ホノルル線は、その余波もあるのかな…と思いたくもなりますが、それでも最大の原因は、需要の低迷。
エアアジアXが成功しているのを考えると、エアアジアとスクートとの日本での知名度の差なのでしょうか。
それとも単に値段の差?
そこまで頻繁に価格チェックをしている訳ではないのですが、そこまで差は無かった様な気がしますけれどね。
どちらにせよ、やっぱり原油が高騰局面にあると、LCCの長距離運航は一気に厳しくなりますね。
そして、関空からホノルル線に外国籍のLCCが2社、競合していたのが、崩れると言うコトになります。
ノックスクートは、関空線増便!
因みに、タイのノックエアとの合弁であるノックスクートは、関空~バンコク線を週2往復の増便を2019年2月3日から行うコトを発表しています。
現在、週4往復なので、週6往復化すると言うコトになりますが、この路線にはスクート本体も週3往復で乗り入れているので、グループでは週9往復体制となります。
増便後は、ノックスクート運航が、水曜日以外(日本発もバンコク発も)
スクートの運航日は、水・金・日曜なので、金・日曜はグループとしてダブルデイリーと言うコトになります(但し、ノックスクートは関空発が朝でバンコク発が深夜なのに対して、スクートは正反対で関空発が夕方のバンコク発が朝ですが)。
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