ANA、ギリシャのオリンピック航空とマイル提携開始!
ANAが2018年10月1日から、ギリシャのオリンピック航空(OA)とマイレージでの提携をスタートさせるコトが発表になっています。
オリンピック航空と言えば、同じくギリシアが本拠地であるエーゲ航空傘下の航空会社。
アテネとテッサロニキ、さらにロードスがベースになっている航空会社で、元々は国営航空会社で、現在の親会社にあたるエーゲ航空と合併予定だった航空会社。
EUの審査で、両社が合併すると国内線のシェアが9割を越えるために、独占禁止法の観点から、合併が不認可になり、その後、オリンピック航空の当時の大株主がエーゲ航空に株式を売却したため、現在は、エーゲ航空の子会社と言う扱いになっています(どうして合併は独禁法NGなのに、子会社化はOKだったんだろう…?)。
現在の親会社のエーゲ航空は、スターアライアンス加盟航空会社なので、ANAとの提携がこれまでもありましたが、傘下にあるオリンピック航空とは提携がありませんでした(オリンピック航空が利用しているMiles+Bonusはエーゲ航空との共通プログラムで、会員ならANA運航便搭乗でマイルの積算は出来たのですが…)。
因みに、オリンピック航空自体、現在、国際線については全路線をエーゲ航空に移管しており、国内線のみでの運航になっています。
なので、日本人的に見れば、そこまで利用機会が増える訳ではナイでしょうが、国内線だけでも、1日約190便を運航しているので、既存の提携先であるエーゲ航空と併せて、かなりギリシャ国内での空路を利用する場合は、ANAのマイル積算するチャンスが増えるコトにはなります。。
具体的なマイルの積算率は、以下の通り。
搭乗クラス | 予約クラス | 積算率 |
ビジネスクラス | A/C/D/Z | 125% |
エコノミークラス | Y/B | 100% |
G/W/H/J/M/V/Q | 70% | |
E/O/J/T/U/S/K/P | 50% |
マイルの積算に加え、マイルの利用も可能になり、オリンピック航空単一での利用に加え、スターアライアンス加盟航空会社運航便との組み合わせでも利用が可能になります。
[amazonjs asin=”4861996112″ locale=”JP” title=”死ぬまでに行きたい! 世界の絶景”]ANAのスタアラ加盟航空会社以外の提携を見てみる
最近、JALのアライアンスを超えた提携が話題になりますが、最大規模のアライアンスであるスターアライアンスに属しているANAも、アライアンス未加盟の航空会社との提携は、幅広く行われています。
いや、元々はANAの方が、色々な提携締結には積極的だった訳ですが、JALの最近の動きがあまりにも激しいので、すっかりANAのイメージが薄くなっちゃっている様な気はしますけれど。
現状、スターアライアンス加盟航空会社以外の提携を見てみると…
航空会社 | 加盟アライアンス | 本拠地 | メモ |
エア ドロミティ | 未加盟 | イタリア | ルフトハンザグループ |
ユーロウィングス | 未加盟(LCC) | ドイツ | ルフトハンザグループ |
ジャーマンウィングス | 未加盟(LCC) | ドイツ | ルフトハンザグループ |
マカオ航空 | 未加盟 | 中国(マカオ) | |
エティハド航空 | 未加盟 | UAE | |
ガルーダインドネシア航空 | スカイチーム | インドネシア | JALとも提携開始 |
ジェットエアウェイズ | 未加盟 | インド | |
フィリピン航空 | 未加盟 | フィリピン | |
ヴァージンアトランティック航空 | 未加盟 | イギリス | |
ベトナム航空 | スカイチーム | ベトナム | 元JAL提携先 |
不思議なぐらいに見事に西側に偏ってはいますけれどもね。
そもそもヨーロッパはスターアライアンスが強くて、特に東・中欧にやたらと強いスターアライアンス。
ほぼ東・中欧の航空会社を網羅しているのでは…?と言いたくなるぐらいに独占中なのですが、今回のオリンピック航空は、スターアライアンスに加盟する訳ではないですが、ANAのマイレージ提携先がより東・中欧に強くなりそうですね。
因みに、この他にANAはイタリアのアリタリア航空との提携も発表していたりしますので、じわじわとヨーロッパを攻めている感じです。
まぁ、そろそろ東側にも独自の提携先が欲しい気はしますけれど、ひとまず、ユナイテッド航空とエアカナダとの提携があれば、問題はナイって言う判断なのでしょうね。
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