バルセロナ、最後の晩餐

奇跡的なタイミングでの再会

バルセロナ最後の夜。
この旅、最後の夜。
明日はホントに空港に行って、それでこの旅もおしまい。

そんな夜に1人ぼっちは寂しいなぁ…と言う気もするけれど、わちゃわちゃとはしゃぐ気にもなれないのは、案外、いつものコトだったりするけれども、その加減が難しくて、何度も旅をしているのに、未だに最終日の夜をどう過ごすのか…と言うのは、考えてしまう。

だけれども、今回は、運良く、ちょうど昔のバイト先の大先輩がバルセロナを訪れていたので、夕食を一緒にするコトに。

上京して初めてバイトした先。

3ヶ月で辞める予定だったのに、それから8年半もそこでお世話になるとは、バイトの面接に応募した時には思ってもいなかった。

ダメダメな新入りでずーっと怒られてばかりいたけれども、ちゃんとダメな時はダメと叱ってくれる仲間がいたからこそなんだろう…と思う。

ちょうど旅に出る3週間前にも、当時の仲間との飲み会があった。

ぶっちゃけ20年も前のバイト先の飲み会。

高校1年生で“初めてのバイトです!”という仲間ですら、既に結婚をしていて、子供がいて…と、時間の流れに驚く訳だけれども、10人以上のメンバーが勢ぞろいしていて、このバイト先の結束の強さを改めて感じたのですが、そんなバイト先の大先輩。

当時からボクが旅をしているのはご存じだったハズなのだけれども、逆にボクの方はそんなに旅をする人だと思っていなくて、仕事先で旅の話をした記憶がほぼナイ。

それがまさかバルセロナで会うとは。

タイミングとSNSって、ホントにスゴい。

ガウディの街灯の前でイカ墨パエリア

待ち合わせやお店をお任せしたら、「Farolas en Placa Reial(レイアル広場の街灯)」が待ち合わせ場所に。

ガウディの作品(真ん中右側の灯りが多いヤツがソレです)。

当時は学生だったガウディにバルセロナ市が依頼して、建築学校卒業後初の作品になった街灯である。

グエル公園から始まって、サグラダ・ファミリア、そしてこの街灯…と、今日は1日、ガウディづくしになったけえれども、1878年の作品なのに、未だにこうして現役と言うのが凄い。やっぱりその辺り、日本と感覚が違う気がする。

少なくとも、日本で「街灯」が注目を浴びるコトはナイだろうし。

お店も広場に面したガイドブックに載っているお店。

ってか、この旅では初めて、“観光客が集まるお店”に来た様な、そんな気持ちに。

まぁ、バレンシアはトマティーナだけで終わったし、ハンガリーはほぼ宿だし、キエフは観光客がいないし…(笑)

前菜を頼みつつ、ビールで乾杯。

いや~…
ホントに、何の約束もしていなかったのに、バルセロナで会うコトになるとは…

ご縁ってホントにスゴい。

イカスミのパエリアに舌を打ちながら、旅の話をズズーッと。

ホントに帰るのかな。

ふと、そんな気持ちになる。

最後の晩餐が1人だと、センチメンタルな気持ちにしかならないボクなんですが、誰かと一緒だと、まだこの旅が終わらない…

そんな気持ちになる。

でも、この旅は、これでおしまい。
でも、またこの街には来るだろう。
きっと、また次の旅には出るだろう。

何だかふとそう思えた夜だった。

 

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