『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』

今回の南米旅行に日本から持って行った本の内の1冊。

持って行ったポイントとしては、

  1. 観光産業にまつわる本であるコト
  2. 文庫版
  3. ビジネスに関する本である

この3点だったと思う。

と言うのも、未だだにUSJに行ったコトもないし(笑)。

いや、行きたいんですよ、めっちゃくちゃ。

でも、関西の友人は大体、1度は行ったコトのある人ばかりだし、そもそもUSJって何があるのか、今一つ分かっていない。

ハリーポッターとかのエリアがあるのは、知ってますよ、勿論。

でも…

そもそも、ハリーポッターを見ていないし、読んでいない!!(笑)

そんな自分でも良ければ、誰かUSJに誘って下さい。
↑これ、重要。

低迷からの脱却の裏側

さて、本書。

客足が低迷していたUSJが、どうやって客足を盛り返して行ったかと言う軌跡が内部から描かれている1冊。

テーマパーク事業と言うのは、博打とも言える程の大きな投資。

ただ、作ったら終わり…ではなく、その後も、客足を集め続けて行かなかければならず、その為に、アイデアを出し続けて行く…

経営がドラマに見えて来るぐらいに、アップテンポな感じだけれども、その中に、ちゃんとイノベーション・フレームワークと言う考え方が根底にあった。

そこからどうアイデアを現実化して行くか、最適化して行くかがしっかりと描かれている1冊。

文庫版になるぐらいだからなのか、とにかく分かりやすくて、読みやすく。
旅先で読む本は、堅苦しいのは苦手なんだけれども、読みやすくても、あっと言う間に読了してしまうので、逆に、困るのだけれどもなぁ…と思いつつ、読み切ってしまいました。

“旅先で旅の本を読む”と言うのは、良いんだけれども、それよりも日本で働いている方とかの方が向いている本ですね、間違いなく。

分類的には、きっとビジネス書に入る本ではあるけれども、事例と背景が分かりやすく描かれているので、ビジネス書の割に、身近に感じられるのも、読みやすかった秘訣なんだと思うし、ビジネスと言う部分を抜かしても、単純に物語としても面白く読み切れると思う。

こうした本が文庫で持ち運びやすくなって刊行されると言うのは、ホントに有り難いなぁ…とも思ったけれど。
そして、こう言う考え方と言うのは、別にビジネスに限った話じゃなくて、色々な場面で応用出来るんじゃないかなぁ…とも。

それはもちろん、旅先を含んで…ですが。

大阪観光の源泉にもなるUSJ

それにしても、USJの快進撃がスゴイ。

2001年度:1,102万人
2002年度:763万人
2003年度:988万人
2004年度:810万人
2005年度:831万人
2006年度:869万人
2007年度:864万人
2008年度:813万人
2009年度:750万人
2010年度:750万人
2011年度:880万人
2012年度:975万人
2013年度:1,050万人
2014年度:1,270万人
2015年度:1,390万人
2016年度:1,460万人

この右肩上がりが続いていると言うのがスゴイのに、まだまだ新しい企画やパークが計画されている訳で、だからこそ、世界でも有数のテーマパークに成長したのだと言えるのだろう。

そして、その成長力の源泉が、この1冊に詰まっていると言うコトになるんだよね。

今や大阪観光の源泉にもなっているし、それは国内だけでなくインバウンド客をも集めている訳だから。

まさか作った時に、ここまで伸びると予想していた人はいないのでは?と言うレベル。

ビジネスのあり方。
考え方。
進め方。

その辺りが読める1冊。

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