アマゾンを船で下る #6 怠惰:乗船100~120時間目

100時間でHumaitaの街に到着

乗船して103時間。出港してから93時間目の大体17時過ぎに、Humaitaの街に到着。
今まで通り過ぎて来た街の中でも大きい街だったみたいで、半分近くの人が下船した。

100時間が過ぎて、随分、ポルトベーリョが近付いたなぁ…と、地図的には思う。

貨物もたくさんこの街で降ろすコトになったので、各自、街のお店に買い出しなんかをしていたけれども、改めて、この川がこの辺りでは、“道”の代わりであって、物流の大動脈になっているコトを実感する。
生活用品から食料っぽいモノ、ビール、洗面台、自転車…

ってか、無作為なモノがこの船には色々と詰め込まれていたらしい。
そんなに大きな船でもないのに、これでもかっと言うぐらいに積まれていたみたい。

そして、これでもかと言うぐらいにキレイな夕陽が見えているのだけれども、街の向こうにそれが沈んで行く。
アマゾンの森越しにそれを見たかったなぁ…と、つい思ってしまう。

でも、やっぱりこの日没時の船って、いい塩梅。

ちょうど街に到着したぐらいで船長から、“ポルトベーリョに到着するのは、明日の21時ぐらいかなぁ…”なんて言われたけれども、結局、このHumaitaの街には、貨物を降ろしたりなんかしていたので5時間ぐらいの停船になったので、22時過ぎに出港。
直線距離にして180キロぐらいは残りの距離がある訳で、ビミョーな気がするし、一番、嫌な真夜中にポルトベーリョに到着と言うのが、ちょっと現実味を帯びて来ている様な気がする。

それにしても、22時過ぎまで起きているのが久しぶり。
いつも20時ぐらいには寝床について、音楽をイヤホンで聴きながら眠りに着いていたので。
ホントに太陽と共に起きて、太陽が沈むと同時に眠る準備になる。
こんな生活が、明日で終わってしまうと言う実感が、全然、沸かない。
寧ろ、ホントに船から降りるのが億劫になって来た気分なのは、移動しながら、寝床が確保されていて、それでいて三食が確保されていると言う、旅人からすれば素晴らしい空間だからなのだろう。

怠惰。

そう、船は人を怠惰にさせる。
いや、船じゃなくても、元から怠惰ではあるけれども。

南米と言うと、危険で、それでいて刺激的で…と思われがちだけれども、船で移動をしている限り、全く、その予兆がナイ。

こんなんで、船を降りてからまともに旅が出来るだろうか…なんて思いつつ、就寝。

何故か、横になった瞬間に咳が止まらなくなってしまった。

これからの旅程を考えてみた

翌朝も、6時過ぎに起床。
乗船して116時間。出港して106時間。
甘ったるいコーヒーとパンを食べて、これからの旅程を考えよう…と思ったら、仲良くなったブラジル人と、何故か日本語講座が始まった。
でも、聞いてくる単語が変なのばかり。

“布団”“靴下”“サンダル”…

どう言うコトよ。

これからのプランを考えてみる。
ボリビアのノービザが30日と言うコトを考えると、ポルトベーリョとかで刻んでおいた方が無難ではある。
でも、土日を挟んで来ると、もしかすると国境が空いていない可能性がある。
それを考えると、面倒。
ラパスからコパカバーナとデザグアデーロを使うビザランは出来なくなったと言う話を聞いたコトがあったけれども、ボリビアのビザ延長は、そう高くはナイ訳で、もうそれでもいいかなぁ…と言う気になって来る。
ってか、WiFiがナイのって、やっぱり調べるのに限りがある。
マナウスにいる時に、もうちょっと細かい所まで調べておけば良かったなぁ…と後悔する乗船120時間目(出港して110時間目)の午前10時。

人が半分以上、減ったので、船が随分と寂しくなった。
そして、荷物の比重がおかしいのだろう、どうも左に船が偏っている気がしてならないけれど、そんなコトもあまり気にならなくなって来たなぁ…

 

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