アマゾンを船で下る #4 欲望:乗船53~77時間目

一応、こんな船の構造…

降ったり止んだりの天気。

そう言えば、船の説明をしていなかったと思うので、改めて。

3層構造の船。
最下層が車や荷物レーン。
中層がハンモックゾーンと6部屋のスイートルームに食堂、トイレ、シャワーなど。
最上層が屋上フロアーにちょっとした屋根が掛かっているBar。

トイレとシャワーはインドとかの安宿よりは少なくともキレイで男女別になっています。当たり前だけれども、水シャワー。

食堂は狭くて、入れ替え制になっていて、ちゃんと仕切ってくれるお姉ちゃんがいる。食事時には水サーバーが出ているのですが、トイレの外にも水飲み用の蛇口はアリ(旅人が飲んでも大丈夫かどうかは不明)。

Barは缶ビールが4Rと、そこまで高くはないほか、スナックとか、軽食とか飲み物とかを売っていたりして、ノリノリのお姉ちゃんがやっていて、いつ行っても爆音が掛かっている感じ。

電源はハンモックエリアの天井の所々にあって、現地の人が延長コードを持って来ているので、言えば余っているソケットを使わせてくれたりするので、そこまで問題はなさそう。

洗濯はシャワーの手前に洗面所があるので、各自、そこでやって、ハンモック近くに好き放題に掛けている感じなので、ハンモックエリアは、結構、生活感アリアリ。

ただ、掃除は随時行ってくれているのと、ブラジル人自体が、そこまで汚いのを良しとしないので、生活感はあるけれども、汚くもない。

消灯は19時で、以降はブルーライトのみが光っている状態なので、読書とかはライトの直下じゃなければ、厳しいかも。

こんな感じの船。
そんな船に、乗船して68時間目。
出港してから58時間目。
4日目を迎えた朝は6時に起床。

昨日の夜はちょっと肌寒かったので、念の為、ユニクロのライトダウンをバックパックから出しておいて、いつでも広げられるようにしておいたのだけれども、使うまでの寒さにはならなくてホッとする。

ハンモックなのに、夜が寒いとなると、もう鬼である。
ってか、きっと貧弱な旅人のボクからすれば、眠れないに決まっている(そもそも寒さにも弱いし)。

早起きしても、すること、ナシ

朝食に出遅れて、食堂に行ったら既に練乳が切れていた。
お願いすれば出て来る様な気がしなくもなかったけれども、甘いシロップ(ガムシロみたいなもの)は健在だったので、それで代用しておく。

 

それにしても…

こんなに朝早くに起きた所で、特段、するコトがナイ。

8時には、もう何もするコトがなくなっていて、風景を見ても何も変わらないし、仕方が無いので、これからの旅のプランを考えてみるけれども、ネットが通じている訳じゃないから、かなり机上の空論状態になっていて、妄想に近くなる。

ま、時間が有り余っている訳だから、妄想でも良いんだけれど。

昼過ぎに1つ町なのか村なのかに、船が止まった。

Auxiliadoraと言う村っぽかった。

思ったよりも長く停船しているな…と思ったら、飲み物だとかの貨物を降ろしていたみたい。

ブラジル人はここぞとばかりにパンの買い出しとかをしていたけれども、元々、長く停船するかどうかが分かっていれば、降りたのだけれど、ウトウトとしていたので、すっかり出遅れてしまった(もしかすると隣の人とかが声を掛けてくれていたのかも知れないけれど、全然、気が付かず)。

ま、まだクッキーとか持参したモノは残っているし、問題ないけれど(そもそも食事は付いているし)。

それにしても、昨日の夜がやや肌寒かったのが効いたのか、両隣でゴホゴホと言っている。
身振りで“風邪引いた~”と言っているけれども、それが移らない様に祈るしかない。

そんなコトを思っていた乗船77時間目、出港67時間目の4日目の昼下がり。

いよいよケータイの充電が切れそうで、延長コードを持っている人にお願いして、充電を開始。こう言う所、ラテン系は借りやすいから有り難い。つい暇だから、maps.meで現在地を見てしまうのを止めて、もうちょっと節電しないと。いちいち借りるの、面倒だし。

と言いつつ見てみると、直線距離的には半分を過ぎたぐらいで、まだ380キロ残っている。

川だからもっと蛇行しているので、実際はどのぐらいの距離が残っているのだろう。

もちろん、4日で到着するとは最初から思っていなかった。
そもそも雨季だし、川を上る訳だから、その分、遅れが出るだろう…とは思っていたけれども、もしかしたら、想定しているよりもずっとゆっくりなのかも知れない。

それなら次に長く止まる港で買い出しとかも考えなければならないかもなぁ…と思いつつ、もうなる様にしかならない訳で、どうでも良いか…とも。

それにしても、外国人はボク1人。
マナウスではパラグアイで会った日本人旅人と共に行動していたから、その落差が激しい。
“日本語”とは言わないけれど、せめて“英語”ぐらい話したいなぁ…と、英語が大の苦手のボクが思うってコトは、末期的な症状なのかも知れない。

そう、会話をもっとしたい…と言う末期症状。

いや、ポルトガル語を覚える良いチャンスではあるんだけれどもね。
でも、ポルトベーリョと国境の街が終われば、ブラジルもおしまいだから、今更、ポルトガル語って感じでもなく、今一つ、覚える気力が起きないでいるんだよなぁ…

【今日の気分】

Santana y Wyclef “Dar um Jeito”


ブラジルワールドカップの公式曲。ただメインテーマ曲じゃなかったけれど、ぶっちゃけ、この曲か同じ扱いだったShakiraの方が良かった様な気がしてならなかったけれど(つまりメインの曲はそんなにいいと思わなかった)。

良い意味で外国人がイメージするブラジルサウンドをしっかりと抑えていた曲なのに、今風になっている曲でもあると思うので、耳に馴染みやすい気がする。日本人的には、もうちょっと歌詞がキャッチ‐で覚えやすかったら良かったのかも?

 

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