船上での初めての夜
出港した後はもう真っ暗。
辛うじて青いライトが光っているだけで、するコトもないし、外も真っ暗闇で何も見えないから、寝るしかない…と言うコトで、早々と就寝。
写真で見ると、どっかのクラブかDiscoの様にも見えなくもないけれど、全然、そんな感じじゃない。
寒いのか暑いのかすら全然分からなかったけれども、ちょっと肌寒いぐらい。
ブラジル人は毛布を持って来ている人もいたけれども、日本人の感覚的にそこまでじゃない。
半袖半ズボンだと寒いけれども、長ズボンで上は半袖のその上から何か掛けれるモノや羽織れるモノがあれば、事足りるぐらいだったのは、幸いだった。
そして、暇人に…
朝6時半ぐらいには朝食タイムがスタートしていたらしいのだけれども、全然気が付かなくて、爆睡。
結局、目が覚めたのは朝の8時ぐらいだった。
寝すぎだな、俺。
乗船して早くも20時間。出港してからだとまだ10時間だけれど、アマゾンの本流から支流に入って少し過ぎた頃だったみたい。
事前に買っておいたパンで朝食して一服。
タバコが船上でも吸えるのが助かる所(寧ろ、吸いたい放題だけれど)。
買いだめしておいた甲斐があった。
船に乗った時は、そこまでハンモックの数は無かったのだけれども、出港間際にはかなりの人混みとハンモックの数になっていて、自分のハンモックも隣のハンモックとビミョーにかぶさった感じ。
でも、別に嫌な感じじゃないけれど。
乗船後にパスポートチェックなどがあり、その時に紙を渡された。
腕に付けてくれとのコトで、色で行先が分かるみたい。多分、終点まで行くのが白色で、途中で下船する人がオレンジっぽかった。
なので、右隣の人たちはオレンジだから、途中で降りてしまうみたい。
赤ちゃん連れなので、荷物とかが狙われる危険性がなさそうなので、最後までいて欲しかったんだけれども(と思ったんだけれども、結局、ポルトベーリョまで一緒でした)。
それにしても、今日はずっと雨が降らないでいる。
別に晴れていると言う訳じゃないけれども、何とか雨が降らないでいると言う程度。
雨が降るとブルーシートが下りるみたいなので、外が見えなくなるけれど、少なくとも雨が降らない限り、ハンモック越しに外が見えるのは、まだいい感じがする。
それにしても…
暇である。
昼間、ずっと本を読んでいた。
ハンモックに揺られながら。
そして1冊、完読。
伊坂 幸太郎の『グラスホッパー』(角川文庫・刊)
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マナウスで一緒にアマゾンツアーに行ったKクンから貰った本。
彼自身、これからマイアミ経由でカナダに向かうのに、交換じゃなくて、丸々1冊、プレゼントしてくれた本だけれども、あまりにも暇なんで、早々に読み切ってしまった。
分かってはいたコト。
何となくね。
暇だと言うコトは。
でも、想像以上に暇なコトに気が付いた乗船32時間目。
夕食時間になったコトを隣のおばちゃんが教えてくれる。
ちょうど食堂とは逆の位置にいるので、その辺りが分かりにくいので助かるけれど、一応、食事の時間は列が出来るし、周りの人が少なくなるのが、如実。
パラパラのライス(軽く味付)。
味の薄い伸びきったパスタ。
パッサパサの鶏肉。
甘い豆。
そんな献立。
でも、運賃に含まれているとのコトだった。
宿のスタッフ全員が、“含まれていないんじゃないかな…”と言うので、カップヌードルを買って来ていたんだけれども、その心配はいらなかったみたい。
因みに、ブラジル人はこの上に、トウモロコシか何かの粉をガバッと掛けます。
これでもかってなぐらいに。
さて…
このカップヌードル、どうしよう…と悩みながら就寝。
乗船してようやく34時間。出港してからちょうど24時間目。夜の20時。
まだまだ先は長い。
【今日の気分】
中島 みゆき “宙船”
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TOKIOが歌っているコトで知られている曲だけれども、彼女自身もセルフカバーで歌っているこの曲。
彼女の耳に絡みつく歌声は、結構、一人旅にグンッと来る時があるけれども、やっぱ船旅だとこの曲になるかな。
“お前のオールを任せるな”
そう、旅の行先は自分で決めるんだから。
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