現在地はタイのバンコク。
タイに入ってから、旅が一気にまったり化してしまいました。
気が抜けたのかなぁ…なんて、つい思ってしまうけれど、それはそれで楽しいからヨシとするか…とも。
サマルカンドの美しさ
“明日、プーチンが来るから、レギスタン広場には入れなくなるので、今日中に見ておいた方が良いよ”
と言われたのが、昨日。
んで、今日、プーチン氏は来ていないのだけれど、今日も同じコトを言われた。
もう独立記念日からずっと市場も開いていないし、どうなっているのか、情報が広がらないこの国だと、外国人観光客は尚更、蚊帳の外になってしまう。いや、地元の人に聞いても、情報は伝わって来ていなくて、所詮、当日にならないと分からないのがこの国らしい所ではあるけれど(プーチン氏が来るとかは、さすがに警備の関係上、おおっぴろげにしにくいのかも知れないけれど)。
でも、もしプーチン氏が来たら、ホントにレギスタン広場は閉鎖されるだろうから…と、ひとまず広場に足を向ける。
サマルカンド、いやウズベキスタンを代表するような場所。
広場の三方に重要施設が並んでいて、それだけで圧巻な感じ。
ウルグベク・メドレセ。
シェルドル・メドレセ。
ティラカリ・メドレセ。
それぞれに味があって、それぞれの色がある。
似ている様で、似ていなく、それぞれが調和している様でいて、そうでもナイ。
3つの建築の中は、一番好きかな…と思ったのは、内装に金をふんだんに使ったティラカリ・メドレセだったかな…
ただそれよりも、広場の中央に立って、これら3つの建築を俯瞰的に眺めているのが、一番好きだった。
広場の中央部分は有料ゾーン(とは言っても現地民は無料で入って来るけれど)で、そこまで人が多くもなく、ホントにゆっくりと座って眺めていると、まるで時が止まったかの様な壮大さがある。
1つ1つがバカでかい訳じゃない。でも3つの建築が建ち並んでいるからこその壮大さ。
そして、サマルカンドのブルーの色合い。
夜になるとさらにそれがライトアップされる。
広場の中央にいると、それにどんどんと引き込まれて行く自分がいる。
サマルカンドの儚さ
そして、その足でビビハニム・モスクへと向かう。
かつては世界最大の規模を誇ったと言うモスク。
確かに巨大なアーチ。
だが、建築を急ぎ過ぎたためか、崩落が徐々に進んだと言うモスク。
確かに、廃墟に見えなくもない。
華やかなレギスタン広場の建築群と比べると、その落差は明らか。
でも、美しい壮大な廃墟に見える。
それは日本人だからこそ、そう感じるのだろうか。
ウズベク人は、このビビハニム・モスクを訪れて、美しさを感じるのだろうか…
でも、ココには何だか“夢”が詰まっている様な気がした。
誰もが見た夢の跡。
そう感じるモスクだった。
華やかなのか、それとも華やかじゃないのか。
それが少しずつ分からなくなって来たこの頃。
でも、どちらに転んでもサマルカンドは絵になるのです。
そんな町。
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