9.11から14年

世界を一変させたと言う出来事は、そう度々ある訳ではないと思う。
でも、確実に世界が変わったと言う出来事は、確かに存在しているんだと思う。
それはテクノロジーの発達であったり、事件であったり…と、様々なのだろうけれど、14年前の9月11日と言うのは、確実にその“世界が変わった出来事”の1つなんだと思う。

14年前の9月11日

9月11日。

アメリカ同時多発テロがあった日。

民間の旅客機が、ハイジャックされて、そしてアメリカ・ニューヨークにある世界貿易センタービルに突っ込んだ日。

8時46分。
ボストン発ロサンゼルス行のアメリカン航空11便。

9時3分。
ボストン発ロサンゼルス行のユナイテッド航空175便。

世界貿易センターの北棟と南棟にそれぞれ衝突した。

その後から、世界はそれまでの構造とは一変したと言っても過言ではないと思う。
もちろん、その予兆はあったのだろうし、この同時多発テロと言うのは、1つのきっかけであったのかも知れないけれど。

それからと言うモノの、

  • アフガニスタンへの軍事行動
  • イラクとの戦争/そしてフセイン政権の崩壊
  • イスラム原理主義の台頭
  • 中東から北アフリカに掛けての治安の悪化
  • ISILの台頭

いろいろな出来事があった。
それまでの冷戦構造と呼ばれた様な分かり易い対立軸から、また新しい対立軸が生まれたきっかけになったのが、14年前の9月11日だった。

今年はシリアなどからの難民問題が、大きくクローズアップされた中で9月11日を迎えた訳だけれども、何故か日本のマスメディアは、難民問題もそこまで掘り下げて取り上げるコトもないし、更にそこに9月11日を結びつける論調も少ないけれど、この流れを14年間、断ち切れないでいるのが、今の世界情勢なのだと思う。

何が正しくて、何が間違っているのか。
それはその立場によって違うのだと思う。

でも明らかに、無差別に、無関係の人を巻き込むと言うのは、間違っているだろう。

日本が世界で求められているコト

ちょうど日本では、国会において、安全保障関連法案が参議院に送られて審議がなされている訳だけれども、こうした一連の世界の流れを見ていると、これでいいのだろうか…と言う想いを抱いてしまう。

憲法9条があったからこそ、日本は太平洋戦争後、攻め込まれてこなかったと言う考え方は、腑に落ちない。
もちろん、憲法9条と言うのは、素晴らしい理念だとは思うけれども、世界はそんなに性善な国々ばかりではないし、そもそもこの憲法9条をしっかりと理解している国と言うのは、ほとんどないと思う。
“自衛”隊だって、“自衛”の為に存在していると言う認識ではなく、あくまでも“軍隊”として認識されているだろうから。

 

そして何よりも、日本がこの先、どう言った形で、世界と関わって行くのか…と言う姿が、見えない。

自衛に関しても、紛争解決にしても、宗教に関しても、難民に関しても。
旅をしていると、その辺りが実は密接な関係を持っていると言うのに気が付きやすいけれども、日本にいると、どうもそう言う部分に気が付きにくくなるのは、やっぱり日本に入って来る情報量の少なさが所以なのかも知れないし、日本人自体がそう言う話題に対して、タブー視していると言うか、無頓着なのだと思う。それは島国ならではなのかも知れないけれども。

14年と言う月日の流れは、決して短くはナイ。
この14年間で世界の流れは一気に潮流が変わったと思う。

この先、どう言う流れになるのか、きっと誰も読めていない。

でも、旅がしやすくなると言うコトは、しばらくなさそうだな…と思う位、混迷し始めている。
どうしてこう言う流れになってしまったのか。
この絡まった糸をほどく為に、今、日本と日本に住んでいる人間として、何が出来て、何をすべきなのだろう…

そして、世界が平和で笑って暮らせる、安全に旅が出来る日は、いつになったら来るのだろう…

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