この1年、ホント、航空事故が多い1年になっていますが、韓国の仁川を出発して広島空港へと向かっていたアシアナ航空機が14日、広島空港において着陸に失敗した事故が起きています。
それにしても…
異常な程に多く感じられてしまうのは、気のせいか。
14日にアシアナ航空機が広島空港にて着陸事故
14日に起きたアシアナ航空機の着陸逸脱事故ですが、事故を起こしたのは、韓国・仁川発広島行きのアシアナ航空162便(OZ162便)。
乗客73人と乗員8人が乗っていた便であるが、事故による負傷者は、乗客25人と乗員2人の合計27人で、重傷者はいないとのコト。
事故原因の特定究明が進められているが、滑走路への進入時の高度が、大きく低い状態であり、レーダーで捕捉出来ない為、機体の損傷状況の確認やパイロットら関係者への事情聴取が進められると共に、フライトレコーダーとボイスレコーダーの分析が進められている最中になるが、左側水平尾翼に損傷があるのに加え、左右の主翼フラップ(高揚力装置)・左側主脚にも損傷があり、更に胴体後部下側に擦った形跡が見られており、進入する際に、航空機に対して電波を発射し誘導をしている高さ6.4メートルのローラカイザーアンテナに接触したのが確実視されている状態です。
乗客は元より、機長も無事だとのコトなので、早急に事実関係が明らかになる様な気がしますが、事故当時は、悪天候でかなり見通しが悪くなっていたとのコトで、それが何らかの原因に繋がっているとするならば、ヒューマンエラーの 可能性が高くなりますが、機長自身は、経験も豊かなパイロットだったとの話ではあるので、他の理由が出て来る可能性も否めませんが…
広島空港の特性
さて、この事故があった広島空港ですが、台地上に存在している為、地形的に霧が発生しやすい空港とされています。
その為に、最も精度の高い計器着陸システムが配備されているのですが、基本的に空港周辺は、東側からの風が多いコトから、通常、西側からの着陸が基本的なルートになっています。
しかしながら、事故当時、風が北西方向から吹いており、事故機は東側から空港に侵入していますが、この東側には、計器着陸システムが配備されていない状態でした。
広島空港と言えば、開港したのは、そう昔の話ではありません。
元々は、市内中心部にあった空港(現広島空港開港後、広島西空港として名前を改めたが、現在は、廃港)でしたが、市内にあるコトもあり、滑走路長を伸ばせなかったり、そもそも着陸ルートが難しかったりしたコトから、移転した訳ですが、どうしてこの霧が発生しやすい場所に造ったのだろう…とも。
他に土地がなかったのか、それとも、単に、広島と広島第2の都市である福山の需要を拾う為に、その間に造る必要があったのか…
何らかの理由はあるのでしょうが、比較的、新しい空港なのに、霧が多いと言うのは、致命的な欠陥があるのでは…と思わざるを得ないのですが…
しかも、中心部からは遠いし、需要はある空港なのに、交通アクセスがそう豊富ではなかったり…と、どう見ても、便利な空港とは言えないし。
再開は17日から
原因解明の為に、事故機が撤去されていないコトもあり、その広島空港は、16日まで完全に封鎖された状態でしたが、17日からは営業が再開されるとのコト。
朝方の便によっては、航空会社から運休が発表になってはいますが、思ったよりも早期の運用再開になったなぁ…とは思います。
但し、計器が破損していた為に、運行可能な気象条件に制限が掛かるとのコト。
こちらはしばらく影響が残ってしまいそうな予感がしますので、利用される際は、くれぐれも運行状況を確認した上で、空港へと向かう方が良いのかも知れませんね。
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