タイの航空事情

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時々思うのが、日本のメディアと言うのは、何か事件があってから報道されるコトが多い。
それは間違っていないし、何か事件が起きたら報道するのは、当たり前なんだけれども、出来れば、その報道が抑止力になったりすると、もっと良いのに…とも。
また、事件の経過であったり、その後の話が、今の所、雑誌メディアしかないのは残念だなぁ…とも。
このブログも出来る限り、後日談であったり、記事を掘り下げた内容のモノをUpしてフォローして行きたいのですが…ね。

タイの航空事情

先日、タイの航空局に対して、ICAO(国際民間航空機関)が、安全審査体制の基準を満たしておらず、“重大な安全上の懸念(SSC)”があるとし、改善を求めているコトの記事をUPしましたが、そもそもタイの航空会社って、どうなっているんだろう…と漠然と思っていました。

昔から、タイ国際航空は日本に多くの便を就航させているので、名前は知られていますが、そもそもタイやマレー半島は、アジアの中でも有数のLCCが発達している地域。

2014年で見ても、2,380万人がLCCを主要6空港から利用しており、前年度比で見ると、32.0%もの増加になっているとのコトですが、逆に、LCCが群雄割拠状態で、価格競争の結果、赤字転落であったり、減益を招いているとのコト。

具体的に見て行くと…

  • ノックエア:最終損益約4億7,200万バーツで赤字転落
  • タイ・エアアジア:最終利益約1億8,300万バーツ
  • タイ・ライオンエア:赤字(2013年度からの累計で20億バーツ程度の赤字)

になっているとのコト。

LCCではないキャリアを見ても、バンコク・エアウェイズも3億5,100万バーツの黒字に留まり、こちらは前年度比62.3%の大幅減益になり、最大手であるタイ国際航空に至っては、負債総額が2600億バーツを超える水準にまで至り、ようやくリストラや不採算路線からの撤退に着手する所まで追い込まれて来た(因みに、ノックエアは、タイ国際航空のLCC子会社でもあります)。

競争激化の理由は、そもそも競争が激しくなってきていた矢先に、インドネシアのLCCであるライオンエアが、タイに進出して来て、低価格攻勢によるシェア獲得を目指し始めたのが、大きい。

群雄割拠状態であったのに、そこに拍車を掛けた為、平均運賃がノックエアの場合、28%も、タイ・エアアジアも20%程度下落した。
さらには、こうしたLCCの増加で国内線旅客数は対前年度で見ても10.1%増加しているが、LCC各社の便数の増加はそれを上回る19.0%であったから、供給過剰状態に陥りつつある模様。

ただ、タイ・ライオン・エアは現状9機の体制から11機の新機材を投入する予定である為、更なる競争激化が避けられない情勢になっており、ノックエアなどは、国際線に活路を見出し始め、新たにスクートと組んだりする取り組みに入ったし、バンコクエアウェイズは、JALとの提携を深めたりして、価格競争以外の所に動く姿が見られ始めた。

ただ、そこに今回のSSCが加わり、新規路線の就航が見合わせられる様になると、経営へは大きく響いて来そうな情勢だと言えるだろう。

 チキンレースのタイ、そうならない日本?

最早、タイの航空事情は、チキンレースになっていると言えば、もうそうなっているだろう。

どの航空会社も負けられない戦いな状態になっている。

ただ…
安全面が疎かにならない様に、競争が進むといいのだが…とも。

さて、日本でも同様のケースに陥るコトが考えられるのかどうか…と言う点を見てみたいのだけれども、今の所、その傾向はなさそう。

そもそも日本の航空業界は羽田一辺倒。
その羽田に空いている発着枠がないのだから、そもそも成り立たない。

しかも、LCCの展開が急ピッチで進む日本ではあるが、その主だったLCCがそもそも大手航空会社の系列になっている。

LCCとLCCの競争はあっても、LCCとJAL/ANAの競争は、今の所、望みが薄いと言えるのかも知れない。

さらには、第3極であったスカイマークも経営が大きくぐらついていて、台風の目になる見込みは、しばらくなさそう。

LCCが就航している国の中で、大手対LCCと言った感じの価格競争と言う感じにはなっていない国って、あまりナイ気がするけれど、間違いなく、日本はその中の1つの国になるかも知れない。

安いと言うコトで、サービスの何かが省かれるのは、間違いなく悪くない。
ただ、何処かに負担が向かって、その上で成り立つ価格競争じゃないコトを祈りたい。
そうした場合、大体、負担が掛かるのは、現場であり、それが安全に繋がって行くコトだとも思うので(別にLCCだから安全じゃないと言う訳ではなく、そうした統計もないけれど)。

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