女性への暴行が相次ぐ、インド

世界を旅すると、日本がどれだけ安全な国なのかが分かる。
地下鉄で普通に眠れる。
喫茶店で荷物を置いて、誰にも一声を掛けなくてもトイレに行けて、荷物の盗難がない。
街の至る所に、交番がある。

そんな国、滅多に出会えない。

安全は一夜にしてならないし、お金を掛けても作れるものではナイ。
これこそ日本の誇れるモノの1つなんだと。
こうしたコトは、日本にいると、あまりにも当たり前のコトで、有難さを感じるコトはないのかも知れませんが、旅に出ると、痛感してしまいます。

インドでのレイプ被害が新たに

インドのラジャスターン州ジャイプール近郊で日本人女性への暴行事件が明らかになった。
インドでの事件と言えば、昨年11月にもブッダガヤで日本人女性が監禁され、現金を奪われた上に、レイプ被害を受けた事件が明らかになったばかり。

今回のジャイプールの事件も、観光ガイドを装った男による犯行だと伝えられているが、去年の事件も、現地観光ガイドを名乗る集団の男が犯人であり、同様のケースだったように思われます。

そもそもインドでは、女性への暴行事件が増えているとのコト。
ただこれは昔から女性蔑視の風潮があり、それが時代の変化と共に、表に出て来たと言うだけの様な気がしてならない。
そう言えば、旅をしていた時も、やたらと“日本人の女性で良い人はいないか、紹介して欲しい”と言われた気がしますが、その時は、単純に男同士の下世話な会話として済ましていましたが、そもそもインドでは婚前交渉は今でも禁止される様な風潮があり、お見合いによる結婚が主流の世の中。そうした下地をしっかり理解しておかないとならないのかも知れない。

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旅をしている上で、何に対しても、疑心暗鬼でいる程、面白くない旅はない。

それは正しいと思う。

初めて行く国。
初めて訪れる街。

そこで親切にして貰うコトがあったら、やっぱり無防備になりがちだろう。

何に気を付ければ良いのか。
何に気を許していいのか。

被害にあった人も、充分に気を付けていたのだと思うし、そう信じたい。
だけれども、事件は起きてしまった。

インドの犯罪統計を見てみる

インド国家犯罪記録局の2013年度の統計を見てみる。

これによれば、2013年度の明るみになっているレイプ被害が最も多かったのが、マディヤ・プレデーシュ州。続いて、ラジャスターン州、そしてマハーラーシュトラ州とウッタル・プラデーシュ州が続いている。

ラジャスターン州はジャイプール・ジャイサルメールが、マハーラーシュトラ州はムンバイが、ウッタル・プラデーシュ州はアーグラー(タージマハールのある都市)がある州であるから、外国人旅行者も多い州なのは、間違いがない。

未だにカースト制度を引きずり、そして、なかなか自由に恋愛が出来ない状況の中で、カーストに関係のない外国人女性が魅惑的に映る可能性は否めないのだろう。

もちろん、政府としても、処罰を厳罰化して対応してはいるモノの、まだまだ成果が見えてこない中にいる。

また、女性への犯罪の7割が大都市からの報告であり、デリー・ムンバイ・バンガロールの名前がトップに挙がる(デリーが断トツではあるけれど)。

何処までこの統計が正しいのかは、分からない。
そもそも農村部での犯罪報告は過少されがちなので。
ただ、目安にはなる統計であるのは、間違いがないだろう。

 どうして今、被害が増えているのか

ただ、どうしてインドで立て続いて明るみなったのだろう。
女性蔑視の風潮は、昔から続いている訳だし、自由になかなか恋愛出来ないのも、今に始まった訳ではない。

それなのに、どうして、今?と言う気がしてならない。

旅がしやすくなって、情報も手に入りやすくなった。
でも、その得られる情報の多くは、良さをピックアップしたコトばかり。
誰もがその場所の詳細を手に入れやすくなった半面で、危険への警戒心が、どんどん下がって来ているのではないか。

インドだから危ない…

ではなく、ここは日本とは違う。
いや、日本でも見ず知らずの人になんて、気軽について行かないし、そう言う場面が有っても、人を見抜こうとするハズだ。

だけれども、警戒心がどんどん下がっている今、人を見抜く力が、落ちて来ているのかも知れない。
なまじ情報を得ているから、肌で感じる力…みたいなモノが。

また、インドだけが目立っているのは、上に挙げた様な伝統的な要素もあるのだろうけれど、かつてはそうした警戒心とかを、東南アジアで学んだ気がしますが、東南アジアの危険度が低くなり始めているのも、関係があるのかも知れない。

ま、ここは憶測ではありますし、ボクも盗難にあったりもしていますから、人のコトはとやかく言えませんけれどね。

誰もが旅をして悲しい気持ちにならない様に。
だからこそ気を付けなければいけないコトを、再度、確認しなければならないのかも知れない。

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