パミール高原(4日目-2):ココロに響くブルンクル

ココロに響く、ブルンクル

ブルンクルの村。

いや、村と呼んでいいレベルなのかどうか…と言う所が正直な所。集落と言うにしては大きいのだけれども、そもそも多分、この村の人を全員を集めても日本の都会の小学校の人数には到底勝てない位の素朴な村。

基本的に近くの大きな湖(Yashikul)に立ち寄る人は多いの半面、このブルンクルに泊まる人はそんなに多くはないかと思うけれど、この村が素朴で、一番ココロに残った村だった。

宿自体は基本的にゲストハウスと言うかホームステイに近い。

昼下がりに到着した我々は、ちょっと予算オーバーだったので、朝食ナシ夕食アリの10ドルに値切って宿泊を決めたのだけれども、さも当たり前のように、“昼食食べるよね”とお母さんがパスタを茹で始めてくれる(いや、炒めると言う感覚の方が近かったかも)。

正直、手持ちのパンはあったけれど、お腹は空いていたので、スゴイ嬉しかったのだけれど。

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そこに息子だとか関係者とかがぞろぞろと集まっては輪が出来る。

日本だと忘れられてしまって久しい団欒のスペース。

団欒の輪。

それがこの村にはしっかりと根付いている。

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そして、村を歩くと、すぐに手招きをされて呼ばれ、パンを焼いている所を眺めていると、出来立てのパンを“持って行け!”と言われ、ヨーグルトを作っている所を見ていると“味見してみろ”と言われ…

コチラが外国人だから興味津々と言うのもある。

でも、そんな感じだけじゃなくて、人として何か興味を持たれているならば、それに応えるのが自然の流れ…と言わんばかりに、それがフツーに行われてくる。

それも満面の笑みで。

何だろう。

空の色の様に青く澄んだ様な、ココの村の人は。

何だろう。

初めて会うのに、初めてあった気がしなくなる様な壁の低さは。

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湖も見た。

夕焼けも見た。

星空も見た。

でも、それよりもココの村に住んでいる人の方が、キレイで美しく清らか。

明日はただひたすら標高を下げるドライブ。

だけれど、ずっとココにいたくなるし、今、この瞬間をギュッと胸に感じたいと思う感覚は。

そりゃ、湖を見に行った時に、ジャンプしてしまいます。

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一気に走り去るコトも出来た。
いや、フツーに予定を組むと、この村は素通りになる様な場所。湖には近いけれど、パミールハイウェイからは離れた場所にある村なので。

でも、この村に来てホントに良かった。

この村こそが、ボクの中のパミール高原の旅のハイライトだった…と言いきれるだけの美しさがココにあった。
ココロの奥を響かせる何かが、ココにはあった。

ぜひこれからパミール高原へと向かう人がこのブログを読んでいるのならば、ココは素通りをせずに立ち寄って欲しい…そんな場所の1つ。

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