砂に襲われるシンゲッティ

昨日、居心地の良かったモロッコのエッサウィラからマラケシュへと移動して来ました。
いい意味でエッサウィラはその大きさが手頃で、人の多さもちょうど良かったので、いきなり大都市に来た感じが。
普通、日本から到着した都市位は大都市な訳ですが、今回はヌアクショットだったので、“大都市”と言う感じは一切しなかったので、何だかこの旅始まって初めての大都市と言う気持ちに。

アタールからシンゲッティへ。

アタールのシンゲッティ行きの乗り場に7時30分位に到着。 ちょっと出遅れたなぁ…なんて思っていたけれども、8時過ぎには車が発車する好タイミング。

因みにピックアップ型の車で後部シートに4人掛け。
行程が2時間ぐらいとのコトなので、耐えられると言えば、耐えられる所。
さすがにアフリカ人特有のでっかいお尻の人が隣に来るとキツイなぁ…と感じる所だったけれども、でっかい人がちょうどいなくて助かったけれど、荷物を荷台じゃなくて、車内持ち込みしてくれ…とのコトになったので、足元とか伸ばせなくて…

アタールまでと同様にパスポートチェックが2回ばかりあった。
大体、モーリタニアの移動には、1時間半に1回はパスポートチェックがあると思っておいた方がいいのかもなぁ…なんて思っていたら、あっという間にシンゲッティ到着。

まぁ、2時間なんてあっという間。

砂に埋もれる町・シンゲッティ

すぐに宿に入って、早速、砂丘と旧市街の方へ。

旧市街地。 行く前までは、砂に埋もれた街と言う印象でしかなかったのだが、思ったよりも人が住んでいてびっくり。 てっきりもっと廃墟然とした感じなのだと思っていた。

勿論、廃墟になって砂に埋もれている家屋もある。 だが、こだわりがあるのか、それとも資金的なモノなのか、旧市街に家を構えて、そのまま住んでいる人もまだまだ残っていた。

ただいつまで住み続けていられるのだろう…とは思う。 風が毎日の様に砂を運び、それは抗うコトが出来なくなっている。 対策を取ろうにも、もう手遅れになってしまっている感じがあった。

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その旧市街地の先に、サハラ砂漠が広がる。 ホントに旧市街地と砂漠の境界が皆無の様な関係。

唯一、境界になるのが、ゴミだった。

自然には土に戻らない様な、缶であったりペットボトルであったりする人間が放り投げたゴミが、旧市街と砂漠との間に横たわっていた。

別に意図的にココに捨てられたと言うよりも、風に流れている内に、ココにたどり着いたと言う方が正しいかも知れない。

ココ、シンゲッティはイスラムからすれば聖地だったりもするのですが、風に流れ砂に埋もれながらも原形を留めているゴミを見ていると、全然、そんな気持ちにすらならない。

自分たちが便利だと思って利用しているモノ。 日本にいれば、そう気にはならないゴミなのには違いがない。 ただ多くの国や街ではそれを焼却するだけの十分な施設もなければ、そもそも分別すると言う概念もない。

まだゴミをまとめて捨てると言う感覚はモーリタニアの人は持っている様に思えるけれども。 更に言えば、その辺りに投げ捨ててしまえば、強い風がさらって行ってくれると言う感じも根強い訳で、一朝一夕には行かないのだろうが、人・ゴミ・自然。 自分が、その間に立つとどう反応していいのか、困ってしまう。

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ダメなものはダメと言うのは簡単だけれども、商品はあくまでも先進国から順に流れてくる訳で、ダメと言うだけでは話が進まないし、それは根付かないシロモノ。

我々が便利だと思って利用しているモノは、こちらの人にとっても便利な訳だし。

自然と土に戻らない様なモノ。 そうしたモノに我々は囲まれて生きていると言うコトを、少なくとももっと知っておくべきなのではないか。

知った上で我々は商品を作っていかなければいけないのではないか…

それは日本に住んでいても有益なコトでもある訳だし。

別に普段からEcoな人じゃない。 でも、やっぱりゴミの集積を見ると、ふとそんなコトを考えてしまう自分がいます。

考えるだけなので、無責任と言えば、無責任。

だけれども、考えざるを得ないとも。

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