ヌアクショットはホントにしょぼい?
ヌアクショット。
言わずと知れたモーリタニア随一の都市で首都。
この街を旅した人の中には、ヌアクショットを“世界一しょぼい首都”と評する人が多いけれど、仮にも1国の首都。
“しょぼい”だなんて失礼な…なんて思いながら、ヌアクショット入り。
確かに、空から見えるヌアクショットの夜景は、大した夜景じゃなかったし、空港も首都の空港だとは思えない程の手狭さをヒシヒシと感じられて、もし2つの便が同時に到着したら、それだけで大混雑しそうな空港。
うん。 確かにしょぼいかも。
そんなコトを思った空港なんて、結構、久しぶりな感じ。
ジンバブエのハラレですら、そう思わなかったし、マリのバマコだって、小さいとは思ったけれど、しょぼいまでは思わなかったからなぁ…なんて思いつつ、街をさまよい歩いてみる。
高い建物が皆無。 車が走る場所は舗装されているけれども、歩行者の部分や側道は、最早、砂と言うような道も多く、その砂も砂漠にあるような砂に近いさらさらとしたモノで、そもそも足が取られてしまう程で、何とも街歩きすらしにくい街だった。
マルシェ(市場)もある。
スーパーみたいなお店もある。
買えないモノはなさそうだけれども、決して物資が豊富にある訳ではない。
もし、ここが首都でなければ、“発展した街”と言えるのかも知れない。 だけれども、ここはモーリタニアのれっきとした首都。
そう考えると物足りなさしか残らないかも知れないが、そこまで何もない訳ではない。
モスクもある。
海もある。
ただ見どころと感じさせる様なスポットが、ホントにない。だからホントに素通り感覚の旅人も多いのかと。
別に何もない訳じゃない。
でも、何かがある訳じゃない。
そう言う方が正しいのかも知れない。
そもそもだけれども、市内の公共交通が皆無。
基本、歩きかタクシーで、バスすらないのは、やっぱり旅人にとっては面倒極まりない。
バスが必要な程に市域が広がっていないとも言えなくはないけれども(タクシーも高くはないし)。
ただ個人的には、のんびり出来る首都って感じで、嫌いじゃないなぁ…とも思う。
東京への一極集中が日本でも叫ばれて、地方の過疎化に拍車が掛かっているのは事実なんだろうけれど、それは日本だけの話ではなくて、世界的に見ても同じ様な傾向にあって、首都に人が集まりすぎている感じがあって、何処に行っても、人・人・人。
経済の中心にもなりやすい首都だからこそ、次々と人が集まるんだろうけれども、そもそもその首都のキャパシティを超えてしまっている場所が多い中で、のんびりと出来る首都と言う存在自体が、貴重だと思う。
まぁ、それを世間一般で言えば、“しょぼい”と言うのかも知れないけれども。
この街はそれでもいいか…と思えてしまう不思議さがある。
でも… のんびりしすぎる前に、移動を開始しようっと。
次の目的地:アタール(予定)
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