ラリベラの教会群(1)

ラリベラの朝は、思ったよりも早い。
ってか、鶏の鳴き声で起こされました。
正直、もう少し寝ていたかった気がしますが、鶏の鳴き声で起こされるってのも、案外、オツなモノです、朝らしくて。
でも、日本にいると、目覚ましと携帯のアラームをどれだけ掛けても寝起きが悪いのに、どうしてゆっくり出来るハズの海外で、意図せず早く起きてしまうんでしょう…
人間の意識ってのは、不思議です。

ラリベラの教会の入場料に辟易

早速、朝食を食べて、すぐに遺跡の入り口へ。
早く起きても、他の人はもっと早く起きているみたい。

そして、薄々、分かっていましたけれど、ガイドが近寄って来ます。

ソッとしておいて欲しいんだけれどもね。
しかもどの人も、ライセンスカードの様なモノを見せて来ては、“オフィシャルなガイド”だからと。

いや、オフィシャルでも自称でも関係なくて、自分のペースで歩きたいだけなの。
ガイドがいた方が、知識が深まってイイのは分かっているけれども、ただ自分のペースで歩きたいだけ。
そして、ガイドの説明をしっかり理解出来るだけの英語力が、自分にはないだけなの。

だけれども…
近寄って来る。

そもそも開門時間は過ぎているので、今、近寄って来るガイドは、今日の仕事にあぶれている人達ばかり。

余計にしつこい訳です。

向こうも暇ですから。

ただ暇つぶしなら負けませんけれどもね。

タバコをふかして、そして入口へ。

ってか…

高っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

50US$だって。

世界的に見ても、遺跡を主とする観光地の値段と言うのは、急速に高まっているのは、事実。
観光客は、名だたる観光地を持っている国にとっては、お金のなる木で、そこから絞れるだけ絞ると言うのは、間違っていない政策だとは思う。

それがその場所の保全に役立てられるのであれば、多少の負担はやむない訳だけれども…

それでも高い。

あまりにも高すぎると、足元を見透かされているとしか思えなくなる。
ま、実際、足元を見透かされてはいるんだけれどもね。

だって多少、高くても、行きますから、結局。
文句を言いながらも、行ってしまいますから、結局。

因みに、 この50US$の入場券は、各教会へ入れる共通のチケット。そして、4日間も有効なので、長居を決め込んでしまえば、そう高くはないのかも知れないけれどもね…

ラリベラの教会群へ

ラリベラの教会群は、2つのゾーンに分かれていて、ひとまずチケットオフィスの裏手にある第1グループのゾーンから巡ってみる。

IMG_2240

早速、教会を保護する為の大きな屋根が出現!!

いや…

いささか興醒めではあります。

これも保護の為…と思えば、仕方がない所ではあるのでしょうが、ちょっとやりきれなさも。
ただ、屋根がある割には、暗さを感じる形ではないので、保護と観光の妥協点としては、仕方がないのかも。

でも、パッと感じたのが、何故か、“西武ドームみたい”…だった(笑)。

ラリベラの教会群は、基本的に、岩窟教会。
1枚岩を掘り下げて造られたモノばかり。

教会の近くまで行くと、一気に視界が変わって、下界と切り離されたかの様な、そんな感覚になる。

キレイに石材を積み上げて造られた様な外観の場所もあれば、掘り下げた岩肌が無造作に露出している場所もある(これは、遺跡の整備の仕方の問題なのかも知れないけれど)。

何百年も風雨に晒されているのだから、ボロボロになるのは、当たり前なんだけれども、それでいて、これだけ原形を留めているのも、凄いと思う。
高温多湿で雨も多い日本とは、明らかに、物の存在概念が違うのかも知れない。

“形あるものは、いつかはなくなる”のが、日本の文化だとするならば…

でも、どちらにせよ、どの教会も、かなりの大きさがある。
それぞれの教会が密接にくっついていたりするのに、視野が開けるコトはなく、崖の中に、それぞれの教会がある感じ。

IMG_2291

このラリベラに教会が出来始めたのは、12世紀初頭の話。
アスクムからラリベラに首都を移したラリベラ王は、聖地・エルサレムへの道がイスラム教徒に占拠されたコトによって、巡礼が困難になった為に、この地に第2のエルサレムを造ろうとしたのが、きっかけだったらしい。

しかもこの教会群は、巨大な一枚岩を掘り下げて造ると同時に、地下ですべたが繋がっているとされていて、当時の文化や建築水準が非常に高かったコトが、分かるのだけれども、そもそもどうして岩を掘り下げて造ろうとしたんだろう…

そもそもエルサレムって、そう言う場所でしたっけ…(イスラエルは行ったコトがないので、良く分からないのですが…)。

でも、いざ教会を前にすると、ホントに良くこんなモノが、当時、造れたね…と感心するばかり。
外観の装飾は、そう派手ではない。
だけれども、それでも荘厳さと言うか、威厳と言うか…を持ち合わせている建物ばかり。

ただ、ただ溜息です。

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