バスの移動。
ずっと座っていると、やっぱりお尻が痛いし、むずがゆくなる。
景色はゆっくりとしか変わらないし、乗っていると、“いつ到着するんだろう”しか考えられなくなる。
やっぱり苦行ですね。
別に、道も悪くないし、席も確保出来ているから、そこまで厳しさはないんだろうけれど。
ただ座っているだけでしかなくて、自由に動けないと言うのは。
ラリベラ到着!!
バスはひたすら走る。
途中から舗装された道ではなくなり、ただの土の道に。
でも、凸凹がヒドイ道じゃないので、それなりのスピードを出して、ひたすら走る。
腹、減ったなぁ…
朝は、そんなにがっつりと食べなかった。
昼は、食べれていない。
動いていないのに、どうして腹って減るんでしょう。
あまり村と言う村がないので、今、どの辺りを走っているのか、見当がつかない。
ただ今日中に着ければ、いい。
それだけ。
なんて考えていたら、ラリベラに近付いて来たらしい。
最後の最後で、舗装された道になり、バスターミナルに到着した。
因みに、舗装された道になったのは、空港からの道が合流する所辺り。
やっぱり空港への道は配慮しているんですね。
いや、配慮と言うか、空港を使う様な人に対しての、見せ方と言うべきなのかも知れないけれど。
“ラリベラ、到着~!!!!”
と周りを見回してみたけれど、思っていた風景と違った。
何と言っても…
のどか。
ってか、何もない。
バスターミナル自体が、中心部にはないと言っても、エチオピアの中では、かなりの観光地ではあるので、もう少し、栄えているんだと思っていた。
思った以上に、田舎。
でも、雰囲気は悪くない。
トボトボとターミナルから出て歩き始めると、案の定、宿の客引きが近付いてくる。
目を付けている宿は、特になかったので、どの客引きに着いて行っても問題はなかった。
ただ中心部に近ければいいなぁ…くらいで。
あと、シャワー、浴びれれば。
何と言っても、ダナキルから帰って来て浴びれなかったから、この5日間、シャワー、浴びていない訳になる。
もう匂っているんじゃない、俺。
発酵しているんじゃない、俺。
自分の匂いは、自分ではなかなか分からないのが、救いだけれど。
どの客引きも、あの手この手で話し始める。
“他に日本人いなかった?今日、ウチに泊まる予定なんだけれど”
“荷物、持つよ”
“ケンイチ、知ってる?”
荷物、持つよ…はまともに聞こえるけれど、他のは、意味不明。
他に日本人がいなかったのは、見てただろう?そして、ボクが乗って来たのが、終バスなんだろう?
ケンイチは、知らないよ…
そんな話をしながら、中心部に向かって、歩く。
座りっぱなしだった身体にはツライくらいの坂になっていて、どうしてあの場所にバスターミナル!?と、突っ込まざるを得なかった。
もうちょっと利便性、考えろよ…と。
それにしても…
客引きって、どうして胡散臭く見えてしまうんだろう。
いなければいないで、困るのは自分自身だし、いなければ寂しいのも、事実なんだけれど、いざ近寄って来ると、胡散臭く見えてしまう…(笑)。
普段は、眠れればいいから、別にそこまで宿の質とかは気にしないんだけれど、ずっとシャワー浴びていないし、南京虫は気になるし…と言うコトで、すんなり付いていけない自分がいます。
あぁ…
宿探し、面倒です。
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